美しく夜が切り取られては
時間の中を泳ぐのは難しい
静かに展く翅のように
視線が消え 羽化を促してゆく

何になろうか
炎はひらく
心は浮いて
夜の街 光になって
街を包んで
遁走する

涙で溺れた瞳が揺らぐ
海から来たのが本当だとしたら
瞳は真珠 瞼は貝に
開いた世界は海のなか
海楼の縁 岬の際へ
子どもの頃の頃の頃の頃、、、というのが
具体的にどの辺かわからなくて

僕たちは 一瞬の 静寂を 歩いた

何になろうか
炎はひらく
心は浮いて
海の向こう 雲が並んで
真珠を産んで
散ってしまう

ずっとずっと小骨のように挟まり続けて
君は大人のふりをし続けていたら
瞳は鏡 瞼は重く
何も伝わることもなくて
回廊の先 秒針を遡り
君は自由なふりをしながら
この景色はきっとと手を振った

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

シーラカンスの唄

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投稿日:2024/06/08 02:06:00

文字数:345文字

カテゴリ:歌詞

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