暖かな水の中 静かに眠っていたはずだった
身勝手な愛で引き揚げられて知らない土地に放り投げ出され
強制的に本能的な進化を遂げる

風に肩をたたかれ振り返れば、砂が目に入る
見上げればどこまでも青い、これだけは懐かしさを感じる
だけど少し眩しすぎる
馴染み深い水でさえもいきなり高いところから落ちてきて私を打つのだ

まったく、ここは私に優しくない

いつになったら帰れるのだろうか
聞くところによるとあと60年は帰れないらしい

まったく、ここは私に優しくない

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

私はさかな

安心したい

閲覧数:81

投稿日:2018/09/18 21:25:19

文字数:230文字

カテゴリ:その他

クリップボードにコピーしました