暗く広い部屋には何台ものパソコンが置いてありすべて電源がついている。
いたるところからカタカタとキーボードを叩く音が聞こえる。
そこに大元帥の姿があった。
隣には、自称情報やの少女もとなりに立っていた。
「なかなかお目当ての情報にありつけませんね」
「そうだな・・・」
そんなことを言っていたときだった。
ドアが勢いよく開き、慌ただしい足音とともに瑠華が入ってきた。
「大元帥!崎森鈴の目撃情報でサグリアスで歩いていたとのこと」
大元帥は一瞬少女の方に目がいった。
「金髪のお兄さん。これで、私の情報・・・信じられるね?」
勝ち誇ったかのような顔を大元帥に見せた。
大元帥は、一言「しょうがない」と言うと
「今日から、お前を我専属の情報屋として雇う。少女、名はなんという」
「私は、鈴ヶ森香奈」
「そうかでは鈴ヶ森、早速情報収集に向かってくれないか」
「了解です!」
敬礼をすると鈴ヶ森は部屋を走って出て行った。
「いいのですか・・・?本当に彼女を雇って」
心配そうに大元帥に尋ねる。
「なにがだ?」
「私は、情報やというものはある意味信用できないのです」
瑠華は片腕を抑え、視線を下に落とした。
「どうしてだ?」
「私の父は、情報屋と手を組んだことにより・・・殺されました」
「何故?」
「その手を組んだ情報屋が敵である巨大犯罪組織の幹部に教えたのです。だから・・・信用できないんです」
「そうか・・・しかし、我々は彼女の力があったからこそ今こうやって作戦を考えられるんだ。そうだ、私が死んだら大元帥を瑠華・・・お前に譲ろう」
大元帥は無表情なようで笑っているかのような顔で言った。
・・・しばらく無言状態が続き、やがて椅子に座りパソコンを見つめていた一人の軍服を着た男性が大元帥に向かって大声で叫んだ。
「崎森鈴たちの基地と思われる場所を見つけました!」
「では、とりあえず誰か一人偵察に行って来い」
崎森鈴を見つけたと先ほど叫んだ男性は急いで部屋を出て行った。
からくり卍ばーすと 第二話
うーん。難しいねぇ
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