森に住む女が一人 空を見つめて歌ってました
美しい金瞳(きんめ)の竜と 少女の歌を
ある竜が人を愛して 彼らをそっと見守ってました
人を傷つけぬようにと 離れた場所で
でも本当は とても寂しくて いつも誰かを求めていた竜に
声をかけたのは一人の 少女でした
泣いてるの? 泣かないで
竜は少女を背に乗せて 空を飛ぶようになりました
少女は竜といるだけで 幸せでした
僕のこと好きかな?と 不安そうに尋ねた竜に 少女は怒った
そんな当たり前のことを聞かないでよ
竜が笑う
(愛してる)
少女の頬が染まり 竜は大きな声で笑った
ずっと愛していると約束 太い爪と小さな手が触れた
少女と竜はとても楽しそうに歌いながら いつものように空へと向かう
二人を見ていた視線に
気づかぬまま
ある日少女の元に届けられた 赤い塊 そこには…
二本の角 大きな口 硬く黒い肌
寂しがり屋の 竜がいた
届けた村人 の男は誇らしそうに
「さぁこれで、お前は俺のものだ」などと 少女を見下ろした
頭だけの竜 綺麗な金の瞳はすでに無く
声をかけても 返事は無くて
優しい竜はもういない
理解した少女はようやく 静かに泣いた
森に住む女が一人 空を見つめて歌ってました
美しい金瞳(きんめ)の竜と 少女の歌を
↓かな.ver(意味事ではなく 音の区切りで切ってます…あってるかわかりませんが)
もりにすむおんながひとり そらをみつめてうたあてました
うつくしいきんめのりゅうと しょおじょのうたを
あるりゅうがひとをあいして かれらをそおとみまもてました
ひとをきずつけぬよおにと はなれたばしょで
でもほんとおはとても さびしくていつ もだれかをもとめていたりゅうに
こえをかけたのはひとりの しょおじょでした
ないてるの? なかないで
りゅうはしょおじょをせにのせて そらをとぶよおになりいました
しょおじょはりゅうといるだけで しあわせでした
ぼくのことすきかな?と ふあんそおに たずねたりゅうに しょおじょはおこた
そんなあたりまえのことをきかないでよ
りゅうがわらう
(あいしてる)
しょおじょのほほがそまり りゅうはおおきなこえでわらた
ずうとあいしているやくそく ふといつめとちいさなてがふれた
しょおじょとりゅうはとてもたのしそおにうたい ながら いつものよおにそらえむかう
ふたりをみていたしせんに きづかぬまま
あるひしょおじょのもとにとどけられた あかいかたまりそこには
にほんのつの おおきなくちかたくくろい はだ
さびしがりやのりゅう がいた
とどけたむらびと のおとこわほこらしそうに
「さぁこれで、おまえはおれのものだ」などと しょおじょをみおろした
あたまだけのりゅう きれいなきんのひとみはすでになく
こえをかけても へんじわなくて
やさしいりゅうはもおいない
りかいしたしょおじょはよやく しずかにないた
もりにすむおんながひとり そらをみつめてうたあてました
うつくしいきんめのりゅうと しょおじょのうたを
竜と少女(仮)
cat1さんの →http://piapro.jp/content/0wrqyphun155slnh
が素敵すぎるので詩を書かせていただきました。
一生懸命文字数数えて数えたはずなのにあとで聞くと全然違うという……Orz。
イメージはタイトルの通り竜と少女で、まさしくRPGな世界が浮かびました。
タイトルは他にも、金瞳の竜・竜を愛した少女・人を愛した竜・少女が愛したのは竜でした等々思い浮かんだのですがぱっとせず。
最初は友達だったはずなのに最後は恋人になってて自分でびっくりした作品ですが、一読いただけたら幸いです。
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