僅かに残る 手の中の 色褪せてく幻
あの日に見た 空の赤 まるで燃えるよう

巻き戻せない思い出も 優しくて残酷だ
過ぎる季節 手放した記憶の欠片たち


繋ぐ手から 零れ落ち
すれ違う 僕らの距離
繋ぐ手が そっと離れ
薄れ行く 罪の意識 隠した


失う痕跡は増えて 少しずつ君が消える
忘れて 新しい道を歩むことで君と 繋がれる


微かに香る 街中(まちなか)の意地の悪い幻
あの日 君と見下ろした 夜景とイルミネーション


腕の中に 閉じこめた
安息の時間は夢
腕の中に 抱き寄せた
安らぎは 姿 泡へ変えてく


愛した君はもう 何処を探しても いるはずない
面影捜しては 関係ない女性(きみ)を巻き込み 傷つける


繋ぐ手に 温度求め
夢魅せて 騙してみて
繋ぐ手を ぎゅっと握り
彼女の影 すがりつく 今

繋ぐ手に 感じる違い
冷えていく 僕の心
繋ぐ手を そっと離し
「キミじゃない。」 一方的に
告げたんだ



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

わずかにのこる てのなかの いろあせてくまぼろし
あのひにみた そらのあか まるでもえるよお

まきもどせない おもいでも やさしくてざんこくだ
すぎるきせつ てばなした きおくのかけらたち


つなぐてから こぼれおち
すれちがう ぼくらのきょり
つなぐてが そっとはなれ
うすれゆく つみのいしき かくした


うしなう こんせきわ ふえて
すこしずつ きみがきえる
わすれて あたらしい みちをあゆむことで きみと
つながれる


かすかにかおる まちなかの いじのわるいまぼろし
あのひ きみと みおろした やけいといるみねいしょん


うでのなかに とじこめた
あんそくのじかんわ ゆめ
うでのなかに だきよせた
やすらぎわ すがた あわへ かえてく


あいした きみわもお どこを さがしても いるはずない
おもかげ さがしてわ
かんけえないきみを まきこみ きずつける


つなぐてに おんど もとめ
ゆめ みせて だましてみて
つなぐてを ぎゅっとにぎり
かのじょのかげ すがりつく いま

つなぐてに かんじるちがい
ひえていく ぼくのこころ
つなぐてを そっとはなし
「きみじゃない。」 いっぽうてきに
つげたんだ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

惑わせる蕀(いばら)の鎖

しめさばさんの曲用(http://piapro.jp/t/eN0P)に書かせて頂きました。

テーマは初恋もしくは忘れられない彼女の面影を捜して、似た女性と付き合っては違う、と別れを繰り返していくといったものです。
君はその忘れられない彼女、キミは身代わりとして扱われた女の子たちです。

思い出、ぬくもり、顔、声。
時間が経つにつれてもう思い出せなくなっているのに、どうしても彼女を求めてしまう。
イメージだけが加速して美化しすぎているかもしれないことに気付かず、寂しさを埋めるために彼は今日も惑い続ける

閲覧数:142

投稿日:2018/01/13 12:59:14

文字数:961文字

カテゴリ:歌詞

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