放たれた風船がどこまで昇るのか
知る由も無い僕は通園途中の道
行き違うバスの広告を見ていた

ローから見る母さんが和菓子を食む禺中に
帰れないと悟って癇癪を起こした
「泣いたら駄目だよ」他人の戒めの
論理的整合性の無さを看破する用の
言葉をまだ知らなくて

雨水で満たされたが故に
却ってマンホールの上
動じぬ蚯蚓が不気味
身の上に恵まれながら
欠陥を抱く僕めいていた
愛したくもない世界から
愛されるに相応しい人になる事が
それ程美しいと言うの?

澱粉糊の臭いが充満する収容区
僕だけが貼り付かない
紫陽花を模した折紙と友達

なんか怖い感覚だけは
北上する梅雨前線に伴ってでも現る
想像の付かない痛みの想像が
本当の痛みを連れて来て
箱詰めの昼食に噦いた
吸い胼胝が吐き胼胝に変わるその前に
自分を宥める何かと出会わなきゃ

孤独で居たいのか
孤独にしかなれないのか
一先ず何かと出会わなきゃ
薬毒の傷跡に服薬は躊躇ってしまう
それでも何かと出会わなきゃ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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pacifier-歌詞

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投稿日:2020/06/29 18:20:57

文字数:430文字

カテゴリ:歌詞

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