春に急った列車に乗り込んだ
明くる今日の想い出を

始発の列車に揺られて
窓に霞んだ春を今眺めている
このまま遠くへ
僕を連れてってくれよ

始発の列車が開いて
プラットホームの人を吸い込んでいく
それぞれ抱えた未来で
車内を埋め尽くして

死に向かって息を吐いてるから
何処か日々が虚しくて
乗り合わした人を恨めいてる
どうしようもない人間だ

春に急った列車に乗り込んだ
空の藍を見上ぐのも億劫
春に舞った空気の隙間から
誰かの夢が泣いている

僕は急った列車に乗り込んだ
生き急いで往く先は遠く
僕は舞った空気の隙間から
咲く花に眼が泣いていた
遠い春が綺麗だった

始発の列車に踏まれて
花の影射す海を今眺めている
言葉は遠くて
僕の眼を奪っていくの

始発の列車が跨いで
置き去りになった過去を吐き出している
値打ちなど無いと思えた
今が愛しくなって

人は「死」という終着に
向かってただ歩を進めてる
その言葉が醜いほど
春が酷く美しいのだ

春に急った列車が飛び込んだ
駅のホーム、花散らしの吹く
春に舞った空気が好きだから
それだけを考えている

僕は急った列車に乗り込んだ
死に急いだ心ほど遠く
僕は舞った空気の隙間から
咲く明日に眼が泣いていた
遠い春が綺麗だった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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春急列車 歌詞

閲覧数:58

投稿日:2023/04/20 18:38:14

文字数:542文字

カテゴリ:歌詞

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