俺は鏡音レン。俺は最近、すごく気になっていることがある。
これは一ヶ月前。
ボカロが集まって歌を確認したりする場でのことだった。
「どぉ、みんなぁ~」
ミクがいつになくおめかしして現れた。まるでお姫様だ。
ピンクのスカート、花の髪飾り、そのほかにもいつもより服装に気を使っていた。
それを見てルカたちも反応する。
「ミク、どうしたの?なんかこの後デートでもあるの?」
ルカの言葉にミクが答える。
「ううん。別にそういうわけじゃないんだけどね。でもやっぱり女の子だもん。ちょっとは見た目に気を使ってたいよ」
そういうとくるりとその場で一回転してスカートを持ち上げる。
それをみて、メイコも反応を見せる。
「そうねぇ、歌を歌うのにしても、見た目には少しくらい気を使ってもいいかしらね」
そういうと、リンはテンションがあがったように意見した。
「うん、それいいね!今日はためしってことでちょっとみんなおめかししてみようよ!」
「賛成!!」
ルカも同意する。そして皆の賛成で、今日は少し衣装を変えることになった。
ただ俺一人、あまり納得していなかった。
だって、俺、別におめかしなんて興味ないし。
でも皆がするというので、仕方なしに少し着替えてきた。
俺は衣装を変えるといってもよくわからないので、とりあえず私服に着替えてきた。はたしておめかしなのか、これが・・・
しかし、俺など別に目立たなかった。
だって、他の皆のほうがすごい衣装だったから。
リンはバニースーツにうさみみ、網タイツ。
ルカは黒いパンクファッション。それにサングラス。
メイコは下になにも着ず赤いジャケットを羽織り、ダメージジーンズ。
そしてカイトは、カイトは・・・女装。しかも髪まで長いし・・・。
「あれぇ、レンは普通じゃん。なにさ?もっとかっこいいのないの?」
ミクが言うと、俺はため息をつく。
「いや、だって俺見た目にあんま気を使わないし。第一かっこいい基準ってなんだよ・・・」
そういいながら、ふとカイトのほうを見る。
あ・・・
ああ・・・
・・・あああ・・・
そうか。これがあったのか。
おしゃれってかっこいいだけじゃないのか。
俺は「女装」というジャンルを知らなかったんだ!
女装が俺に足りなかったんだ!
俺が物足りなかったのは女装だったんだぁ!!!
俺は今まさにすごい活気に満ち溢れる。
俺は無言で家に走り出す。
「あっ、レン。どこいくの!?」
リンの呼びかけも無視して、俺は走る。
「女装」という快楽の果てにたどり着くために!!
「リン、メイドエプロン借りるぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
俺がそう叫ぶと、後を追いかけてきたリンが白い目で俺を見つめていた。
「レン。そんなに着たかったら言ってくれればよかったのに・・・ごめん。私気づけなかった!」
・・・・・・。
そうか。
女装は嫌われるんだな、やっぱり。
でも、もう一度踏み出した足は止められない。
こうなったら女装を極めてやる。
こうして、俺はめでたく「女装」という領域に入っていった。
これからは俺じゃなくて私だね。
私は鏡音レン。ボーカロイド。よろしくねっ☆
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