【オリジナルマスター】 ―Grasp― 第十五話 【悠編】

投稿日:2010/03/03 21:36:10 | 文字数:4,551文字 | 閲覧数:187 | カテゴリ:小説

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実は前からこっそりそういう事を考えていたんですが、なんとコラボで書ける事になってしまった。
コラボ相手の方とそのオリキャラさんが素敵すぎて、緊張しております……!



わっふー! どうも、桜宮です。

お待たせしてしまってすみません。。。やっとPCを触れました……!

悠さん、本気継続中、の巻。
書いててこっちが恥ずかしかったなんて言えない、言えないよ……っ(殴
デレたアキラさんが可愛いっていうのには全力で悠さんに賛成しますけどね!←
帯人メラリはつい入れてしまいました^^;
つんばるさん、ネタを出してくださってありがとうございましたw

アキラ編では、後輩さんが何やら照れてらっしゃるようなので、そちらもぜひ!


東雲晶さんの生みの親で、アキラ編を担当しているつんばるさんのページはこちらです。
http://piapro.jp/thmbal

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TEXT
 

オリジナルのマスターに力を入れすぎた結果、なんとコラボ(2人)でお互いのマスターのお話を書けることになりました!
コラボ相手は、カッコいい素敵なお姉さんの生みの親、つんばるさんです!
上記の通り、私とつんばるさんのオリジナルキャラ(マスター)が登場します……というか、マスター(♂)×マスター(♀)です。
そして、ところによりカイメイ風味ですので、苦手な方は注意してください。

おk! という方は……。

(つ´ω`)<ゆっくりしていってね!>(・ω・春)




*****



調子に乗って可愛い可愛いと繰り返していたら、アキラは至極不機嫌そうにそっぽを向いてしまった。
髪の間から覗く耳は真っ赤だ。照れているのか……それとも少し怒らせてしまったか。多分後者だな。
怒らせた、そういう自覚はあるのに、浮かんでくるのは苦笑ばかりで、苦々しさは何も感じない。
少し前まで渦巻いていた、どろりとした感情は、とうに彼方へと消えてしまいつつある。
そこでやっと、自分がやけに静かな気持ちでいるのに気が付いて、嗚呼、と思う。
俺がずっと欲しくてたまらなかったのは、これだったのか。
この、どこか温かいような、そんな感覚。




―Grasp―
悠編 第十五話




アキラは、はっきり『好き』とは言ってくれなかった。
それでも、傍にいる事を受け入れてくれる、そんな言葉を聞かせてくれた……それだけで、こんなにも穏やかな気分でいられるとは、俺も単純な男なんだろう。


「……なんだろうな……こういうのを、幸せって言うのかな」

「い……っ、いきなりなにを言いだすんだい、あんたって人は!」


紅茶を淹れていたアキラは、からかうなと言いたげに、きっと俺を睨む。
別にからかっているつもりはないんだが。


「いや……なんか、ほっとしたっていうか……俺、今、すごく安心できてる」


やっぱり、幸せだから、かと思ったんだが……それにしたって、この年になって、こんな事で戸惑うとは。


「すごいな、恋って」


それは、今まで何度も思った事だ。
たった1つの恋が、ここまで人に影響を与える。それだけの力を持っている。
遠巻きに見ているだけでも感じ取れた事が、今改めて、はっきりとわかる。


「悠サン……そういうこっぱずかしい事を平気で言うの、どうにかしてくれないかな」

「そんな変な事言ったか?」


どこか苦しげな言葉にそう返すと、アキラは怒りを通り越して呆れたように見返してきた。
こっ恥ずかしいって……それほどの事は口に出していないと思っていたが……アキラが言うなら、そうだったのか?


「ほんとに……はずかしい人だね、悠サンは」

「え、ちょ、どういう意味だよ?」

「もういいよ、忘れて」


少し乱暴な溜め息を吐いて、アキラはまた俺から視線を外した。


「……そういえば」

「今度は何」


ぶっきらぼうな返事に、俺は、ふと気付いた事を口に出す。


「お前……さっきからずっと、俺の事見てないよな」


それは、純粋な疑問を述べただけ。
だがアキラはそう思わなかったらしく、一瞬、彼女が呼吸を止めたのがわかった。


「ど、うだっていいだろう」


少しだけ言い澱んだ彼女に、おや、と思う。
普段なら、指摘されてすぐに、睨み返してきそうなものだが。どういう風の吹き回しだろう。
それと同時に、微かな意地悪い興味が、頭をもたげる。


「……アキラ?」


彼女の真正面に立って、問いただすように静かに名前を呼ぶと、ちらりとこちらを見上げたが、すぐにふいと目を逸らす。
これでいいだろうとでも言うようだ。
アキラも案外甘いな……俺がそんな事で済ませてやると思ってるのか?


「アキラ、ちゃんとこっち見ろよ」

「なんでわざわざ、あんたのこと見てやらなきゃいけないのさ」

「俺がちゃんとアキラの事を見ていたいから」

「っ、またそういう……!」


さらりと出てきた言葉に、アキラは悔しそうに、本当に悔しそうに呻く。
まぁ……確かに俺も、今のは流石に、恥ずかしかった、かもな。
そんな事を考えていると、目の前でぷるぷる震えていたアキラが、ぐいと顔を上げる。


「……まだ文句ある」


視線を合わせる、というより、喧嘩を売りでもしているような目線と表情。
拗ねた子供みたいな彼女に、つい笑みが込み上げてくる。
本当に、そんな彼女が可愛くて愛しくて。抱き締めたい、と思いすらした。
……過去形なのは、まぁ、その、なんだ。気が付いたら実践していたんだ。


「な、な、な……?!」

「すまん、我慢できなかった」


突然の事で戸惑っているのか、上手く言葉を紡げずにいるアキラの耳元で、そっと謝る。
髪を撫でるでもなく、一度ぎゅ、と腕に力を込める。こいつはこんなにも小さかったか、と、少し驚いた。


「好きだ」

「っ、しつこいよっ」


昨日告げたのと同じ言葉。今度は、拒絶されなかった。


「……付き合って、くれるか」


その問いに、少し間が空いて、いきなり両手で胸を強く押しのけられた。
逆らわずに腕を解くと、さっきよりも顔を赤くしたアキラが、両の拳を握ってこちらを睨めつけてきていた。
……おや、涙目になっている。少しやりすぎたか、とも思ったが、反省も後悔もするつもりはない。


「そ、いう、はずかしいこと言ってるうちは、へへ返答をっ、拒否する! い、いいい一生待ちぼうけくらってろ!」

「……そうか、待たせてはくれるのか、そりゃ良かった」

「何勘違いしてるんだ馬鹿男! 頭沸いてるんじゃないのか!」


キツい悪態が次々に飛び出すが、不快ではなかった。
むしろ、躍起になっているアキラを見ているのは、楽しいとすら思った。

――ぴんぽーん。

不意に、気の抜けた音が響いた。美憂が到着したらしい。
アキラがあからさまに、助かったというような顔をして、玄関へと駆けていく。名残惜しいが……仕方ないな。


「や、アキラちゃん。悠は……案外元気そうね」

「まぁ、なんとかな」


アキラの頭越しに俺の姿を確認して、美憂は安堵したように息を吐いた。
彼女の背後の空は、すでに真っ暗だ。俺がここに来た頃は、まだギリギリで日が沈んでいなかったが……少し時間がたつだけで、こんなに違うものだったか。


「すみません美憂先輩、急に来てもらって……」

「ううん、私も悠の過呼吸の事、教えておけばよかった」


美憂は申し訳なさそうに微笑する。俺も知られたくなかったから、美憂が悔いる事じゃないのに。

「いえ、私も過呼吸の対処法は心得てますから」

「ほんとにありがとうね、アキラちゃん。じゃあ、長居するのも悪いし、行こっか、悠」

「おう。……っと」


いかん、忘れるところだった。
靴を履いて、先に行ってしまった美憂を追って玄関を出ようとしたところで、俺はアキラを振り返る。


「今週末、空いてるか?」

「はい?」


何故訊かれたのかわからなかったのか、アキラは目を瞬かせる。
ま、色々あったからな。忘れてても仕方ない、かもしれない。
俺は苦笑して、言葉を続けた。


「曲。もうあとは修正して、あいつらの調声するだけだろ。……まさか、今さらやらないとか言わないよな」

「そんなわけないでしょう」


ふざけたように、けれど半ば本気で問うと、アキラはむっとしたように言い返してきた。


「よし。それじゃ週末に……俺の家で、だよな」

「そう、だね。その方がいい」


前にここに来た時に、狭いだの何だの言ってたからな。俺の家が広いかと言われれば、そうでもないと思うのだが……アキラがいいならいいのだろう。


「じゃあまたな、アキラ。楽しみにしてる」

「……わかったから、とっとと帰っておとなしくしてなよ」


ああそうか、一応、体調崩したようなもんだったな。
別れの挨拶にしてはそっけない言葉と共に閉められた扉から、俺は少しの間、目を逸らせなかった。


「悠? 行くよ?」


アパートの階段から聞こえてくる声に、俺はやっとその場を離れた。
階段を半分ほど下りたところで、美憂が控え目に問うてくる。


「……アキラちゃんと何かあったの?」

「ああ」


やや含みのある言い方に、俺は肯定を返した。
階段が終わり、美憂の車が街灯に照らされているのが見える。


「好きだって、伝えてきた」


足音が、止まる。
そちらを見ると、美憂がその場に立ち尽くしていた。
驚いたというよりは、何かを恐れているようにも見える。
ややあって、彼女の唇が、ゆっくりと開かれた。


「それで……アキラちゃん、何て?」

「……まだ答えはもらってない。けど、許してはもらえた」


好きだと、言われたわけじゃない。ならば、アキラ自身がきちんと言ってもいいと思えるまで……答えは、保留にしておいた方がいいだろう。
好きでいる事を許してもらえた……それだけで、今は充分だ。
……その次の瞬間、ずしりと体が重くなった。


「み、美憂?!」


俺より少し背の低い体が、俺を強く抱き締めていた。
いきなりの事で、焦るが、聞こえてきた声に抗議を飲み込んだ。


「よかったね悠……! ホントによかった……!」

「……なんでそこでお前が泣くんだよ」

「だって、過呼吸起こしたっていうから、私、怖くて……!」


小刻みに震えている背中を、少し迷って軽く叩いてやる。


「……心配かけて悪かった」

「ん」

「ありがとうな」

「……ん」


ごく短い返事だが、返ってきたという事は、ちゃんと俺の声は届いたのだろう。
俺の肩口に顔を埋めたままの美憂を、俺はそっと引き剥がした。


「ほら、泣くなって」

「うん……うん、そうだよね、ごめんね」


慌てたように涙を拭って、美憂は笑う。


「さて……ちょっと遅くなっちゃったね。早いとこ帰ろうか。後ろに乗って」

「後ろ?」


助手席じゃないのか、と疑問に思いつつも、言われた通り後部座席のドアを開けて……俺はその理由を知った。


「……こんばんは、悠さん」

「帯人?!」


心なしか不機嫌そうな紫の目が、俺を見据えてきた。
まさか帯人がいたとは……悪いことをしてしまった、のか?


「っていうかなんで帯人がここにいるんだ」

「2人で買い物してた時に連絡あったから、そのまま一緒に来たの」


ああ、なるほど。
しかし帯人、そんなジト目で睨まないでくれ。さっきのアレの事なら、お前だってわかってるはずだろう。


「美憂さんを泣かせるなんて……貴方一体、何をしたんですか」

「あ、そっちか」

「そっちって何よ」

「わからんなら気にするな」


話に割り込んできた美憂を適当にあしらって、帯人にどう説明したものか考える事にする。
だが、頭の中では、別の事が巡っていた。

一生待ちぼうけだと? 望むところだ。
そっちがそう言うのなら、俺はいつまでも待っててやる。
今さらやめろと言っても、遅いからな。

KAITOに続いてMEIKOもお迎えしたようです。やはりもっぱら喋ってます。

作品数が増えてきたので、ブクマにてまとめを作成しました。


突発的に思いついた事をひたすら文章にしている、ちょっと頭の悪いヤツです←
調子がいいと一日に数本書けますが、悪いと数ヶ月放置してしまったり、筆の速度にすごく波があります。

年長組(特にKAITO)が大好きなようです。
カイメイは正義!が信条です。

亜種もそこそこ好きみたいです。帯人とか、KAIKOとか…あれ、KAITO亜種ばっかり←
あ、最近はMEITOも好きだったりします。


ネタも大好きですが、上手く文で表せず、代わりに書いた文はほのぼのとか時々シリアスとか…あれ?orz


ブログ始めました。→http://haru202.blog54.fc2.com/

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