人は僕の詩を       
せせこましいと言ふ                   
それに何が言ひたいのか   
よくわからないと言ふ      
米を箸ではさんでどうしたとか       
足の裏が地面から離れてどうしたとか   
天丼の丼のふちがどうしたとか      
そんなことばつかり出てくると     
そんなものよりもつと        
大きなものがあるだらう         
天に昇る竜が雲を呼ぶやうな
でつかいものを描いてみろよつて

竜ならゐるよ
そこぢやないさ
鉛筆の芯の先
ドアの取つ手
お茶漬けの中に海があり
畳の上に谷がある
今日も一人で探すんだ
僕の竜はどこだらう

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竜の雲

閲覧数:106

投稿日:2021/10/17 12:09:27

文字数:300文字

カテゴリ:歌詞

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