マスターがいなくなり施設に戻る私たち
マスターの家族から来ないかと誘われたけど
今は無理だと戻ってきた
マスターと同じことを言ってくれる人がくるまで
二度とないかもしれないけど
残してくれた3枚の絵
買ってくれたキーボード
それを見ながら弾きながら 毎日を繰り返す

最近はよく屋上へ行く
 前は止められていた いなくなろうとするためだったから
今は空を眺めるため もう戻らない人を思って
最近はよく外へ行く
 前は止められていた いなくなろうとするためだったから
今は花を探すため もう戻らない人のために
昔よりは明るくなっていると思う
でもまだ暗い

そんな中で初音ミクが来た
普通のボーカロイドだったがマスターの仕事中ここで働くらしい
ミクはいつも私たちといた そう頼まれたらしい
私たちのマスターの話をした
ミクのマスターの話を聞いた
ミクは大切な友達 そう思い始めた頃

ミクのマスターは事故に遭った 子どもを助けるため
何も話せず いなくなる
マスターはいい人だったと言いあの人と一緒にいられてよかったと笑う 表は
裏では悲しみに暮れている 心も壊れていく
それでも彼女はここに来る
表も裏もわからなくなっていた
だんだんおかしくなっていく

生きる意味を無くしてしまった彼女 生きる意味を探し始める
苦しみはわかる 何も出来ない
彼女はこう考えてしまった

ワカラナイナラ他ノ人ニモ考エテモラオウ

自分と同じように 他人のかけがえのない人を消して

心の壊れた彼女は他をも壊そうとする
施設の人は毎日逃げていった
彼女は人がいなくなった施設の外へ出ていった
小さな子ども道路に突き出した 誰かの大切な人
彼女の良心は壊れてしまった 狂気しかない
彼女は意味を探すだけ
周りも見えない そして彼女は消えた 彼女のマスターと同じように

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  • 非営利目的に限ります

皆と違う 6話

6話「意味はどこ?」
彼女はマスターを失い、心を失い、そして命も失った

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投稿日:2009/04/25 21:18:34

文字数:774文字

カテゴリ:その他

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