再始動。 クリプトンキャラクターを中心に、合成音声キャラクターのショート小説を投稿していきます。
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会社近くのフードコートで、スーツ姿の私は一人悶々としていた。
本当な、ドカ食いしたい。しかしそれは出来ない。
何故ならば、スーツ姿でドカ食いをしたら、腰まわりが危険だからだ。スカートが破けてしまうかもしれない。
私は紲星あかり。会社員として一年を勤めた立派な女だ。
そんな私が初のボーナスに心...あかりちゃんのチートデー
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海に着ていく水着の件で2人は揉めていた。
ミクの意見はこうだ。
「海中を速く泳ぐ。それなら、身体を覆う水着が良い」
ルカの意見はこうだ。
「この私の身体を見なさい。こんな素晴らしい身体で、ビキニを着ないなんてもったいないじゃない」
「ぐぬぬ」
ミクが悔しそうに拳を丸めた。
勝者はルカになりそ...男たちは除け者
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妖精界のマスコット国を飛び出した僕は、ついにさまざまな修行を経て、人間界でマスコットになる機会を得た。順番はすぐそこに迫っていた。
僕は小さな光だ。妖精がマスコットになる分化前の光の粒である。
僕は今から誰のマスコットになるかが決まる。
候補は2人だ。
清楚なストレートの緑髪の美少女なら天国...天国のはず
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テトは迷っていた。ミクを選ぶか、ネルを選ぶか。
実はこういうことだ。
ミクと遊べば、KAITO兄さんやMEIKO姉さんたちと遊ぶことになる。彼ら年長組が、何か遠くの面白いレジャー施設に連れてってくれるかもしれない。
ネルと遊べば、3人は近場でバカ騒ぎになりそうだった。
結論は早めに決めなけれ...仲良し3人組
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僕ーー鏡音レンは、小さい頃を思い出してニヤけていた。
MEIKO姉との思い出が白昼夢のようによみがえる。
「MEIKOねぇ、これなに?」
「プリン。……一口食べる?」
「うん!」
口の中を、とろける甘いモノが広がっていく。
あの時の至福は最高だった。
僕はあの時の感動を忘れらるなかった。
「...僕のロマン
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「もうやだぁ」
私は明日提出の宿題を前にして唸った。
そのまま机な倒れ込んでアゴを乗せる。
「……投げ出したい」
そんな言葉を呟いた少し後に、
「きりた~ん、ウーロン茶いるぅ?」
ずんねえ様の声が、扉の外から聞こえてきた。
「いりませ~ん」
「は~い」
私ーー東北きりたんは、明日出さなけれ...宿題したくない
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カワイイ歌なら天国、エッチな歌なら地獄。
実はこういうことだ。
新たなバージョンを発表された私ーー初音ミクは今、予約注文してくださったマスターのところへ届けられた。
新バージョンとしてさまざまな機能を備えて、私は歌姫として新たなマスターのところへ飛び立ったのだった。
そんな私は基本的に仕事を...どっちの歌?
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私はカレーライスかボルシチにするか悩んでいた。
実はこういうことだ。
「もうあきた」
「~~のだ」
昨日の晩の夕食で、きりたんとずんだもんが和食に飽きたと言ってきた。
「あきたのだ~」
ずんだもんが小さな足をバタつかせた。
彼らの前には、半分ほど残った夕食があった。ちなみにイタコ姉さんは既に...和食に飽きた。何を作ろう?
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「MEIKOさん。あのねぇ。肝臓の数値が悪くなってるの。わかってますか?」
医者の呆れた声が脳に響きわたった。
「重々承知しています、はい」
ライブ直前になって、健康診断の時に医者に言われたことを思い出していた。
本当ならこのまま禁酒したい。しかしそれは出来そうにもない。
何故なら、お酒の美...禁酒? なにそれ美味しいの?
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私はチョコミントアイスを買うかエビフライを買うか迷っていた。
実はこういうことだ。チョコミントアイスを買えば、姉の友達のあかりちゃんに食べられてしまった私のデザートが元に戻る。でも、お姉ちゃんと口喧嘩したことがそのままになってしまう。
では、エビフライを買ったらどうなるだろう。見当が付かない。嫌...エビフライの尻尾
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私は青いマフラーを首に巻いて悶々としていた。
目の前にはレン君が居て、机には大量のアイスが置いてある。
「兄さんどうしよう」
本当ならアイスを食べたい。しかし、それは出来ない。
なぜなら『よっこらせっくす』のオファーが来たからだ。
これ以上アイスを食べたら太ってしまう。こんな私のぶくぶくな太った体と...アイスは太る
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本当なら、私のこの素麺をお腹を空かせた小さなあかりちゃんに食べさせてあげたい。しかし、それは出来ない。
なぜなら、私のこのゆかり素麺は、ここまで長く伸びるのに1ヶ月ぐらいはかかるからだ。
一度切ったら、またショートヘアになってしまう。恥ずかしい。
時間は刻々と過ぎていく。私はどうすればいいんだ...紫色の素麺
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本当ならネギを食べたい。しかし、それはできない。
なぜならば、アンドロイドの私には、ネギを消化できないからだ。つい先日故障の原因にもなったからだ。
そうはいっても身体がネギを求めてしまう。
時間は刻々と過ぎていく。私はどうすればいいんだ。
このままだとマスターが帰ってきてしまう。そしたらネギ...『ネギを食べたいだけなのに』
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「ありがとうでござる」
フレンドから贈られてきたのは、新品のボカロ『初音ミクV4』だった。
「これは困るでござる」
なにせ拙者は、生粋の生身アイドルのファンである。
アニメや漫画などの女の子など、興味が薄い。
実体がないものに、興味など湧こうはずもない。
お金を使うなら、アイドルにと決めて...『マネイ・イート!』(初音ミク)
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それからずんねえさまの料理に舌鼓を打ったあと、私とウナちゃんはぱじゃまになった。
いつもならこの時間は、携帯ゲーム機の時間にしていたが、不思議とやる気にならない。
心地よい疲れが私の体にまわっていた。
そんな折、瞼が閉じかけているところで、カリカリと奇妙な音が聞こえてきた。
ウナちゃんのと...『とうほくびより!』2/2
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「きりたん、ゲームは一日一時間。お外で遊びなさい」
ゲームに夢中になっていると、ずんねえさまがそんなことを言ってきた。
ずんねえさまは大きな胸の前で腕を組んで、口をへの字に曲げている。
「そんなこと言ってもずんねえさま。外は暑いです」
磨りガラス越しから、ミンミン蝉の歌声が聞こえてきた。
日...『とうほくびより!』1/2