僕ーー鏡音レンは、小さい頃を思い出してニヤけていた。
MEIKO姉との思い出が白昼夢のようによみがえる。
「MEIKOねぇ、これなに?」
「プリン。……一口食べる?」
「うん!」
口の中を、とろける甘いモノが広がっていく。
あの時の至福は最高だった。
僕はあの時の感動を忘れらるなかった。
「……バケツプリンを食べてみたい」
沸き上がる思いが口に出た。
バケツプリンこそ、男のロマンかもしれない。
僕はどうしても、バケツプリンを食べたいと思った。
けれど、それには障害があった。
一つは、材料の入手問題だ。
二つめは、大きなバケツを欲しかった。
三つめは、バレると恥ずかしいので、みんなが居ないスケジュールが有るかどうか。
しかし、私は決して、決して、あきらめない。
やれるだけのことはやってみよう。
まずは近所の酪農家さんの手伝いを、スケジュールの合間に頑張った。その時に材料を指定日に貰える約束をした。次に、その時貰ったお駄賃を貯めこんでから、テキドな大きさのバケツや調理器具を揃えるために使った。最後は、みんなのスケジュールをこっそり確認して、ついに空いてる日を見つけた。その日は僕だけのお留守番だ。
結果はこうだ。
目の前には、10リットルのバケツプリンが完成していた。
後ろの台所の惨状には目をつぶる。
「いただきまーす」
10分後、
「……もう食べられない」
ロマンはロマンに過ぎなかった。好きなモノでも適切な量があることを僕は知った。
1/3ほど食べおえてギブアップした。
「これ、どうしよう」
そう思って悩んでいると、
「ただいま~」
ミク姉が帰ってきた。
「あ~、バケツプリン! 私も食べたいなぁ」
「全部食べて良いよ」
「「やったー!」」
いつの間にかリンも混ざってバケツプリンを食べている。
さらに帰ってきたMEIKO姉まで加わって、バケツプリンを平らげていく。
「「「ごちそうさま」」」
なんと3人で食べきったらしい。
「すごい」
「甘いモノは別腹ね」
MEIKO姉が僕にウインクした。
僕はそれを見て、ガックリ項垂れるしかなかった。女性陣にカンパイである。
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-----------...ネバーランドから帰ったウェンディが気づいたこと【歌詞】
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