本当なら、私のこの素麺をお腹を空かせた小さなあかりちゃんに食べさせてあげたい。しかし、それは出来ない。
なぜなら、私のこのゆかり素麺は、ここまで長く伸びるのに1ヶ月ぐらいはかかるからだ。
一度切ったら、またショートヘアになってしまう。恥ずかしい。
時間は刻々と過ぎていく。私はどうすればいいんだ。
あかりちゃんが物欲しそうに、私の揉み上げを見上げている。その時、
「グ~~、グ~~」
あかりちゃんのお腹が大きく鳴った。大音響だった。
周囲が騒ぎ始め出した。
「ゆかりお姉ちゃん、おなかすいたよ~」
とあかりちゃんが口に指を当てて上目遣いに言ってきた。
か、可愛い!
私は決めた。ええい、ままよ。
「家に帰るよ!」
「うん!」
……その後、私たちは紫色に染まった素麺を食べた。
美味しかった。

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  • この作品を改変しないで下さい
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紫色の素麺

ショート小説


ゆかり素麺をまた販売して欲しい。

小説を書ける頭を少しずつ鍛えていきたい。
精神力も高めたい。まだまだ長い道のりになりそうだ。
読んでくださってありがとうございます。

閲覧数:31

投稿日:2024/06/26 20:17:42

文字数:356文字

カテゴリ:小説

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