タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(18)
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海に着ていく水着の件で2人は揉めていた。
ミクの意見はこうだ。
「海中を速く泳ぐ。それなら、身体を覆う水着が良い」
ルカの意見はこうだ。
「この私の身体を見なさい。こんな素晴らしい身体で、ビキニを着ないなんてもったいないじゃない」
「ぐぬぬ」
ミクが悔しそうに拳を丸めた。
勝者はルカになりそ...男たちは除け者
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テトは迷っていた。ミクを選ぶか、ネルを選ぶか。
実はこういうことだ。
ミクと遊べば、KAITO兄さんやMEIKO姉さんたちと遊ぶことになる。彼ら年長組が、何か遠くの面白いレジャー施設に連れてってくれるかもしれない。
ネルと遊べば、3人は近場でバカ騒ぎになりそうだった。
結論は早めに決めなけれ...仲良し3人組
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カワイイ歌なら天国、エッチな歌なら地獄。
実はこういうことだ。
新たなバージョンを発表された私ーー初音ミクは今、予約注文してくださったマスターのところへ届けられた。
新バージョンとしてさまざまな機能を備えて、私は歌姫として新たなマスターのところへ飛び立ったのだった。
そんな私は基本的に仕事を...どっちの歌?
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本当ならネギを食べたい。しかし、それはできない。
なぜならば、アンドロイドの私には、ネギを消化できないからだ。つい先日故障の原因にもなったからだ。
そうはいっても身体がネギを求めてしまう。
時間は刻々と過ぎていく。私はどうすればいいんだ。
このままだとマスターが帰ってきてしまう。そしたらネギ...『ネギを食べたいだけなのに』
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「ありがとうでござる」
フレンドから贈られてきたのは、新品のボカロ『初音ミクV4』だった。
「これは困るでござる」
なにせ拙者は、生粋の生身アイドルのファンである。
アニメや漫画などの女の子など、興味が薄い。
実体がないものに、興味など湧こうはずもない。
お金を使うなら、アイドルにと決めて...『マネイ・イート!』(初音ミク)
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目を開けると真っ白な天井と薬品の匂いがあった。
ここは病室。
「そうか、そういうことか」
しばらく休養して退院する。
逸る気持ちを抑えて、身体をしっかりと治す、
車を飛ばして、丹頂神社へ向かった。
車を脇に止めた。
「ミクさん!」
神社に入って、その名を呼ぶ。
誰も出てこない。...雪ミク2018『恋する雪の少女』後編
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目の前には大きな赤い鳥居があった。
俺はそれをカメラの射程に入れて、シャッターを切った。
――カシャン
すると、静かな空間に、シャッター音が響き渡る。
ここは、北海道の丹頂神社。丹頂の神様が居る神社だ。
俺の名前は、渋谷直行(しぶや なおゆき)。大学生。教授の依頼で、この神社の調査に来た...雪ミク2018『恋する雪の少女』前編
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夜が深まってから、喫茶店へ入った。
良かった。俺が来ることをわかっていたみたいだ。
俺が喫茶店に入ると、ルカとリン、それと……青年団の服を身にまとった男が居た。
「ヨウイチさん、心配しました」
「今、村中であなたの話題持ちきりよ」
「よくやった」
「あ、彼はこの村の青年団で、反村長派のレンよ」...巫女ミクその4『終りの巫女』後編
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「あっちへ逃げろーーーー」
「早く、逃げなさい!」
メキメキメキ、と地面を突き破り、その音は本殿まで広がっていった。
目の前に起こっていることに、私たちはなすすべもない。
「お父さん! お母さん!」
本殿には、お父さんとお母さんがいるのに!
「待ちなさい。もう無理だ」
私はお父さんとお母さん...巫女ミクその4『終りの巫女』前編
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寂れた神社。
有名でもなく歴史もない神社。
そこに神が降りることがある――
「たくみー、進路提出しろー」
「へーい」
「へーいじゃなーい。出せー」
「へいへーい」
俺は教師の言葉をさっと受け流して教室を出た。
教師の進路の質問に答えられないからだ。
俺はこのまま大学行くか? それとも就職...巫女ミク その3
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窓一枚隔てて、僕の世界はここで終わる。
六畳ほどの空間が、僕の世界。
毎日届けてくれるお母さんの料理が、僕の外界との接点だ。
……このままじゃいけないことは分かったいる。
でも、外が怖い。
その恐怖は、得体の知れないモノで出来ていて、僕はその恐怖に打ち勝てないでいた。
僕は窓から離れて...初音ミク その2
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「マスター! マスター元気出して!」
画面越しに、マスターがうなだれているのが見える。
彼の検索を見ると、来週修学旅行みたい。
でも、彼には修学旅行にいい思い出がないらしく……。
どうしても元気付けてあげたい! 一人じゃないことを教えてあげたい!
お願い! 私に力を……。
わたしは透明な...初音ミク その1
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「おなか……減った」
眼前に見えるのは大きな屋敷。
大きな大きな冷蔵庫……じゅるり。
屋敷の片隅で俺は体育座りをする。
「お前が次期当主だぞ。あとは頼んだ」
そう言って父と母は世界一周旅行に行ってしまった。
ここは、除霊を生業とする一族の屋敷。
俺はその十三代目に当たる。
父と母が言う...巫女ミク その2
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世界を呪っていた。
こんなにも駄目な俺は生きている価値なんかない、と。
だから、俺は終わりを迎えても良い場所を探していた。
唯一の居場所から、離れ、死んだ目をして、バイクで各地を放浪する。
山を越え、
谷を越え、
森を越え、
ガス欠になったところで惹かれたのは、さびれた神社だった。
...巫女ミク
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「ニャーニャー」
と悲しげな猫の声が無数にベッドの周りで響き渡る。
それを呆然とした表情を見せながら寝ぼけ眼の少女が訴える。
「なんとかしてください!」
彼女が言うには、最初は猫の祟りだと思ったらしい。
道端に死んでいる猫を埋葬したその日から、猫が悲痛な声でベッドの周りをうろつくのだった。
...退魔師ミク その3
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月曜日。
俺たちは退魔師協会の依頼で郊外の一軒家を訪れていた。
「タクミ、ここでいいの?」
依頼内容は郊外の一軒家にとりついた悪霊を退治すること。
ミクが指差した先には、建てたばかりの新築の一軒家があった。
協会の話では、実は建て直す前のいわくつき物件を強引に建て直してみた結果、こうなった...退魔師ミク その2
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「次の獲物は?」
背中に背負った無数のネギから一本を取り出し、ミクはそれをぶんぶん振り回す。
タクミはそれを横目にしながら、地図を開き、次に狩る妖魔を探していた。
いた! この路地を抜けた先にやつはいる。
「すぐ近くだ。準備は良いか?」
「任せてよ!」
タクミとミクは連携をとりながら、路地を...退魔師ミク
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ミクは机に頬杖をついて、唇と鼻の間に緑の鉛筆を挟みながら、カレンダーを眺めていた。
「暇だ~」
ボーカロイドには、受験も学校もない。だからといって、夜の倉庫で運動会をやるわけではない。マスターが指示してくれるまで、なにもすることが無い。この頃ゲームの仕事場も増えてきたから、だいぶ暇な日が無くなっ...赤い水晶を探して その1