会社近くのフードコートで、スーツ姿の私は一人悶々としていた。
本当な、ドカ食いしたい。しかしそれは出来ない。
何故ならば、スーツ姿でドカ食いをしたら、腰まわりが危険だからだ。スカートが破けてしまうかもしれない。
私は紲星あかり。会社員として一年を勤めた立派な女だ。
そんな私が初のボーナスに心を踊らせて、帰りに寄ったのがフードコート。これがいけなかった。
お腹が減ってよだれが出てきた。
いつもの普段着に着替えれば、人目などを気にせずに、たらふく料理を食べるだろう。しかし私はスーツ姿で迷いが生じていた。
帰宅すればすぐに着替えて出かけることが出来るが、 目の前のフードコートの料理は時間の都合上でお預けになってしまう。なんなら我慢すれば良いが、今日は我慢出来そうになかった。
時間ばかりが過ぎていく。私はどうすればいいんだ。
このままでは、フードコートの営業時間が残り少なくなってしまう。
そんな時、私の肩を手が叩いた。
「……どうしたの? あかりちゃん」
後ろには、同じようにスーツを着たゆかり先輩が立っていた。
私の眼が輝く。
「どうしても食べたくて迷ってるんです!」
私は感情を込めて話した。
「……はぁ、私が付き合ってあげるから。ほんの少し、1年間我慢したあかりちゃんに奢ってあげる」
ゆかり先輩はやれやれといった様子だ。
大学の先輩だったゆかり先輩は、私のドカ食を理解していた。
「やった~♥️ ゆかり先輩大好き」
そんなことを話していると、周りの騒ぎが大きくなってきた。夜食で込み始める時間帯だった。
私は決めた。がっつり食べるぞ。
それから私たちは、さまざまなお店に並んでは料理を集めて、テーブルに広げた。私はゆかり先輩の7倍は食べるつもりである。
「おいし~い!」
「代謝が羨ましい」
私はゆかり先輩の小言を聞き流して、営業終了時刻まで、テーブルの料理を食べ尽くした。
チートデー、最高である、
ちなみに私のスカートはなんとか持ちこたえた。
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川柳五七
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