桜の花びらが降りて
あなたの頬にキッスしたら
人差し指を近づけて
「きみもしていいよ」なんて

ヒナギクの数が増えたね
夏を上手に過せたら
このままやさしく育てて
友達いっぱい作ろう

アネモネの種を植えたよ
花が咲くころにあなたに
「お帰りっ!」て言って抱きつく
風に運ばれるように

アカシアが枯れてしまった
北国じゃ無理なのかしら
帰らぬあなたの代わりに
何を植えればいいのだろう

もうすぐ四年目の春

アブラナの種を薬味に
こってりした料理を作り
隣の家族にふるまい
寂しさをまぎらわした

幾つもの年輪を重ね
幾つもの花を咲かせて
辺りの景色もうつろい
でもまた花を咲かせる

この庭を守るかぎり

いつかは私も消える

あなたのいにしえの庭

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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Ancient Garden (いにしえの庭)

祖母の話によると、祖父がシベリアに抑留されて帰還するのに4年を待ったとのこと
(二人ともずっと前に逝去されました)
話を聞いた時は、その根性にちょっと引いたけれど、当時彼女にできることはそれのみであり、祖母はその4年間の未来を守り抜いたのだと思います。
こういった話はしばしば継承することが望まれたりしますが、そこまででなくても、学びたいとは思います。

以下、後付けですが歌詞中に出てくる花の名前:主な花言葉、由来や詳細
1.桜:精神美、優美な女性、純潔
日本人の品格や心の美しさを象徴し、春の華やかさと儚さを表す。
2.ヒナギク:希望、平和、美人、純潔、あなたと同じ気持ち
太陽に向かって開く性質から希望や平和を表し、学名の「Bellis」(美しい)が美人の由来。
3.アネモネ:はかない恋、恋の苦しみ、見放された、見捨てられた
ギリシャ神話のアフロディーテの悲しい恋に由来し、恋愛の儚さや別れを象徴。
4.アカシア:友情、秘密の愛、優雅、愛情
小さな花が集まる姿から友情を、繊細な魅力から秘密の愛を表す。
5.アブラナ(菜の花)快活、明るさ、小さな幸せ、元気いっぱい、豊かさ
鮮やかな黄色の花がもたらす活力や春の喜びから、ポジティブなイメージが強い。

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投稿日:2025/09/29 13:33:28

文字数:327文字

カテゴリ:歌詞

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