上品そうに見せかけたカーテンは安物の赤。使い古しと泥でコーティングされてる
カラーセロファン紙をはって赤色にしてる照明。今にも化けの皮が剥がれそうで
ゴミ捨て場で拾った木造に座布団を敷き詰めた玉座。座りが悪いって評判の
突然現れてありがたい言葉を何度もご高説いただこう
取り巻きのど真ん中ですました顔して登場する
大通りの連中は今か今かと待ちわびて傍目には暴動寸前さ
カリスマはいつの日も人を狂わせるから 周りが勝手に洗脳されていく
あいつのせいじゃない 勝手にそうなったんだ
人に限らずとも生命は生まれたその日から罪を重ね続ける
日常という舞台の上で、笑えもしない小さな罪に毒をトッピングし続ける
そして舞台の上にも関わらず非日常を求めてつまらない日常を捨て去ろうと躍起になる
物語を彩る演出があることにも気づかずに勝手につまらない方向に進んで、
全てを蔑ろにして最低に面白くないストーリーを成り立たせるわけだ
そうだろう?ってカリスマは観劇者に問いかける
指摘されたくないことをチクチクいいやがる
熱狂は冷めやらぬ。この調子じゃあいつはどこに言っても暴動寸前なんだろうな
神様気取りに諸手を掲げ後光を背に
「右と左にいるやつと手を取り合う奴の手には待針が仕込まれている」
「見ざる言わざる聞かざるせざる、呪わしい欲望に耐え忍びなさい」
「住人が壁となり土となり建造物となりオブジェとなり、ほらできた、郷だ!」
「善行を重ねて運命を贖いという手段で脅かし尽くしなさい。これだけやったのだからと。」
ばかばかしい話は拡声器によって
広く広く響き渡りエコーの効果で
人々の頭の中でぐるぐると反響する
感動は絶叫となり発狂になり寸前だった暴動は発動される
狂い踊り始めた住人たちはバリケードさえ突き破って警備さえもぶっとばして
演出も櫓もを次々と破壊していく
仮初めの仮椅子のカリスマも狂乱の中で梵論梵論にされて襤褸綿がはみでて、引き摺り下ろされる。
丸裸に剝かれ郷の門扉の四方八方に広げられて引き伸ばされて吊るされる
カリスマなんてそんなもんだ あっというまさ。
無心な無神論者たちの中では唯我独尊な絵空事は
何百と拡散増幅された血液による洗礼を好む思想を育むだけだ
そしてまた流動性をもった思想が人のような形になって
鳴り物入りで玉座に座り、おっぱじめる。
革命家も謀反者もいないこの郷には
治らない暴動と治らない症状が帯のように蔓延っている
生産性のない話さ やがて強制的な定めによりやっと落ち着く
なんの話かって 此処の話だろ
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じん
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