これから私がのたまうことは

ただの妬みだ

ただの嫉みだ

あなたには謂れのない逆恨みだ

空風に吹かれれば彼方へ消えるような
ペテンで拵えた呪詛だ

雑音とふくよかな言葉の下で
細々呟く気狂いの言葉だ

何も聞かなくていいし
何も覚えて帰らなくていい


蜿蜒とあり
紺碧と潤色謳う
一切の光耀のあらじ

ざんばらと振る
金盞花の婀娜よ
妙高をみ倶有因に淀む

天譴として四諦々々と
蒙昧な子糠雨のまろびさ

宥免とある唖が報の下段
奇体奇態のあざりもどきがばちと

叫ぶ!

ぼく(もしくはおまえ)は

いとしい人の影を踏み
悼むべく人の像を焼く

雑踏と殯に恩をば棄て
煙道を転び縁をば棄て

俗解、贋造に塗り潰された創意
かばねの上で踊り明かす
袒裼裸裎の猿も「あっはっは!」
みな等しく紅い


「そのまま生きていい」
「そのまま死んでいい」


どうしようもないと
嘘と共に生きて
嵐の向きに苛まれた

ぐしゃぐしゃに揺れた陽炎の穂先
つぶさに見えるそれは消えて

―とても無気力なことばだ―

しとしと滲む雨に
君の姿追いかけた
何度だってついた嘘も
君が笑うから

そのまま生きてこそ私たちなのだと
(生きてこそ私だ)

ひとをとめるひの
まぶしつべたましくて

お天道様はいつでも
いつでも見ておられる

その様では何も見えないし
お前が誰かもわからない

ああ

よかったねえ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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太陽論

閲覧数:88

投稿日:2023/07/14 20:15:56

文字数:599文字

カテゴリ:歌詞

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