始まりの鍵穴
鍵穴 それは鍵穴
彼の胸に穿たれた
深遠への約束
生命への慟哭
つまりは、鍵穴
不愉快な雑音(ノイズ)
発条仕掛けの迷路を抜けて
錆色の町に降り注ぐ
見上げた先に発煙筒
熱に歪んだ瓦礫と罵声
閉ざされた門扉(ゲート)
鎖に繋がれ死んだ目をして
懸命に耳を塞いでた
溶けて流れた電熱線
酷く愚鈍な時間と未来
鍵穴 彼は微笑む
ギシリ、ギシリ 音が鳴る
崩壊への呼び水
永遠への憧憬
すなわち、鍵穴
鳴り止まない心臓の音が
街のどこかから聞こえてる
さあ! 耳を澄ませて、耳を澄ませて
気が狂ってしまうまで
隠された符丁(コード)
流れず澱んだ「時」を横目に
俯いて歩くゴミ溜まり
覗く目玉と伽藍堂
彼はまさしく虚ろな虜囚
鍵穴 それは鍵穴
彼の胸に穿たれた
深遠への約束
生命への慟哭
つまりは、鍵穴
鍵穴 全て暗闇
首を傾げうたた寝
衝動への渇望
延焼する感情
覗いた、鍵穴
鍵はブリキの箱の中
今も淡い夢を見る
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