ねぇ、母さん。
私は本当に、愛されてたの?
ねぇ、父さん。
僕は本当に、必要なの?
バシッ
「あなたの好物なのよ!」
また、だ。
母に殴られた少女は、床へ倒れこみながら思った。
普段殴られ慣れてはいるけれど、今日のはヒドかった。
突然母が笑顔でリンゴパイを持って『あなた、大好きよね?』と言った。
少女は1度も食べたことがなかったので、正直に『違うよ?』と答えた。
…ただ、それだけだ。
それだけで、母は突然少女を殴った。
「なんで…なんで…あの子は大好きだったのに…なんで!?」
時々、母はよく分からない発言をする。
まるで、少女たちが本当の子どもでないかのような…。
「母さん!好きなのは僕!僕が大好きなんだよ!」
そしてまた、少女の弟らしき少年が少女を庇う。
だがしかし、今日の母はいつも以上に機嫌が悪かったようだ。
「五月蝿い!だいたい、あの子の髪は緑だったわ!鮮やかな緑よ!?」
バシッ
同じく弟も、床へ倒れこむ。
…2人とも、本当は分かっていた。
自分たちが、母の本当の子どもでないことを。
「ここで待っていてね?」
ある夜、父と母に連れられて、2人は森へ来た。
そして、まるでヘンゼルとグレーテルのように森の中へ置いて行かれたのだ。
「…行こう。」
少年は呟き、少女の手を引いて歩きだす。
正しい道なんて分からない。
けれど、2人は月明かりに照らされた道を歩き続ける。
「私は、」
「僕は、」
「「愛されたい。」」
歩いて歩いて、歩き続けてたどり着いたのは、魔女の家。
ドアを開けて、中に立つ魔女へと近づく。
「あ、あなたたち!」
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「っ!?」
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森の大木は、時の魔術師へそう告げた。
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なな
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罪深き人の子
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音々P@あおいとりのうた
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