「ねえ、リン。私たち、付き合うことになったの♪」

「へ?」


友達のミクは笑顔で私に言った。
どこまでも純粋な笑顔の隣にあるのは――・・・


「私たち、付き合うの♪」


よく知った、笑顔を浮かべる。
私の、一番嫌いで好きな人。


「ねえ、リン。私とカイトのこと応援してくれるよね?」


そう、一番よく知った幼馴染のお兄さん。
そして、一番好きな人。
ミクも、それは知っているはずなのに


「・・・残念、リン。恋はね、早い者勝ちなの♪」


彼女の甲高い声が耳に張り付く。
笑顔を作れない私は小さく顔を凍らせる。
彼女は、話すのをやめなかった。


「所詮、幼馴染は幼馴染のまま・・・」

「リン、バカだよね? 先輩はリンのこと、好きだっただろうに」

「やっぱり、早い者勝ちってことかな?」


「ごめん、リン」




「・・・そう、よかった! 二人は、お似合いだと思ってたんだ!!
あ、じゃ、じゃあね! 後は二人でごゆっくり!!!!」




私はそのまま、その場から離れた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

記憶の交差点 ~手と手を繋いだ糸~

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フラッシュバック でしたっけ?

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投稿日:2010/05/11 18:16:02

文字数:447文字

カテゴリ:小説

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