まるで 夢の終わりみたいなのね 
まだ醒(さ)めたことも知らないようなままの世界

揺らめく 灯篭 藍色の雪 
敗れた先の頽れた(くずおれた)花

一人歩き続けては 何処へ行くのかも
知らぬ振りした私(しおり)


ゆらり、あなたみたいな形したまやかしがいるの
まだ醒めたくないのね 悪夢

あの時別れたはずだったのに 
世界はそれも分からないのね

ならば あなたの元まで道辿れるよう
忘れないように 枝折り(しおり)


響いた鈴の音 誘われて(いざなわれて)く 
舞台はここで 終わりを告げる


世界、夢はもう醒めた?ほら起きる時間
私を呑み込む 死澱(しおり)
閉じていく視界 美しいままで 
歪(ゆが)み 消えた 栞 またね 

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

SHIORI

W.K.さんからお誘い頂きまして、素敵な曲の作詞・イラスト・動画を担当させていただきました。
ここから下↓は箇条書きではありますが、自分が作詞するときにイメージしたことを書いてみました。
自分の考察を壊したくない方は読まない方がよろしいかと思います。

●イメージしたこと
・主人公の女の子は既に死んでおり、まるで~枝折り までが死へ向かう過程の世界
・一番は死への過程世界の情景 どこへ行くのかも知らぬ「振りした」私はどこへ向かうのか知っている、死んだことを分かっている
・一番サビ最後は「私」と書いて歌は「しおり」と歌わせることで後へ続く統一感が出るかと思います
・二番の「あなた」は「私」の誰か大切な人 私は死んだことを割り切っているのに、世界、或いは「あなた」がそれを受け入れておらず、まだいるような幻覚を見せている
・二番サビ最後の「枝折り」とは、山道等で、木の枝を折って道しるべとすること。転じて、あなたのことは忘れない、の意。
・ラスサビ「死澱(しおり)」は造語。死の澱に呑み込まれていく、つまり目的地「死」へ辿りついたという事。
・世界にとっての「夢」は死の世界。「醒めたことも知らない」=夢うつつの状態の世界は死への過程の世界。世界の夢が「醒めた」ことで
世界は死から抜け出し、死は「死澱」となり世界と引き剥がされて別世界となる

閲覧数:238

投稿日:2018/07/08 22:24:16

文字数:319文字

カテゴリ:歌詞

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