春海瑞希 かぐりん

月が咲いていた
君は淡い夢の中
涙をぎゅっと溢さぬ様に
夜を見つめている
もういいかい
嘘を隠してまで
ここには居られないと思うの
違う心根が絡まっては動けないわ
このまま二人で夢うつつ
彷徨う、永遠の宇宙...

二人で逃げ出そうぜ
大人にならない様に
朝焼け 空 見上げて
君が少し笑っていた
ねぇ、知っているかい？
僕らはもうじき死ぬんだよ
Uh 泣かないでね
子供じゃ居られなくなる
だけのことさ
静寂が響いた...

不埒な言葉が
増えては消えていた
風舞う刹那に
見つけたあの花の色
心は奪えない
貴方はそこに居ない
雨降る街並み
水面に春が来ている
どうしても掴めない様な
この眼にも映らぬ様な...

大抵は嘘でできた曖昧な関係
最低な日常を愛してしまったんだ
一体いつになれば抜け出せるのか
やっぱ やっぱこのままでいいや
大抵は僕が悪いんだって分かっているのに
言えない言葉ばっか積もってしまうんだ
ずっとシンクのゴミが溜まったまんまなんだ
きっと きっとそれだけだったんだ
どうしようかなんてさ
...

またまたそんなに考えて
君は何処へ行くのですか
拙い言葉のだいじょうぶ
涙見せぬ様に言いました
僕には何も分かんないよ
君の素晴らしさも将来も
だけども僕は信じているのさ
精一杯のきらめきを
泣いたっていいのさ
そんな強くないから...

平凡だった毎日が
遠い過去の話になる頃に
歩幅合わせ歩き出す
君の掌が解れない様に
水溜り映す彩
雨の匂い 涙浮かぶ緑
晴天の下 僕ら身体一つ
何も求めていない
何処まで続くだろうね
何処までも続いて欲しいよ...