白い空、ぽつり
静寂に預けた哀の聲も
書きかけた儘、褪せた手紙も
忘れて仕舞うようだ
ねえ、薄氷に透過した
心象は冷たく泣いた儘に
逸れた指先が伝えたのは
溶けた言葉達の傷んだ詩
聲も身体も
昨日と同じ私だとして
心が今日、生まれたのなら
私は誰だ?
存在は何処だ?
なあ、世界が今から
失われて仕舞うなんて事
馬鹿みたいな妄想だって
笑おうか、歌おうか
さよならも云えない儘に
初めましてを、また
ねえ、溶け出した感情が
白い息と成って霞んで消えて
水流はまだ緩やかな儘
美しく世界を寫すのだ
悲しみで彩られた夕の
蕭蕭と攫った不完全な今日は
未来を追い掛けた儘
応答も音も絶えて仕舞うわ
どうか言葉だけは残りますように
屹度、私が明日も在りますように
今日が昨日を欠いた儘
さよならで満たした世界を今も
忘れないでと君が願うから
届く筈の無い空へ、聲を
揺らいだ景色は
まだ遠く空白に
染まった儘、凍った儘
知らない色だった
白い息、ふわり
終末に歌う為の聲を
此処に預けておいておくれよ
忘れた頃に取りに来るわ
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