机に向かい、かぼちゃの形をしたネックレスを眺める。
この行為も何度目だろう・・・飽きるほどやっているんだろうきっと。

年明けてすぐ、ターンドッグさんとこのネルちゃんに頼んで作ってもらったシルルスコープ。
清花ちゃんに会ってみたい、とは思うものの中々決心できずに2ヶ月が過ぎてしまった。




ずっと机に向かって・・・はないけど、とにかく勉強をしなければいけないテスト週間が明けた。
というか今回はリビングに行く率高かったけど。

最近になって、流石に部屋に篭ってばかりじゃダメだ!と思い、リビングに行くことにしている。
・・・別に、コミュ症治療とかではない。


少しばかり考え事をしてもう一度かぼちゃのネックレスを見る。
ポティロン、というらしい。こんなおしゃれなものを貰ってしかもつけないなんて・・・とんだ恩知らずだ。
ということで、私は髪を二つに結い、ネックレスをしっかりとつけてリビングに向かった。
もちろん、シルルスコープの電源をつけて。




「誰かいますかー?」
ドアを開けると、こたつの中でちずがみかんを食べていた。
「あ、すぅー!ミカン食べる?」
「いや、ウチみかん食べれないんだよね・・・」
というか、果物というものはほとんど食べれないと言っても過言じゃない。りんごなら食べれるけど。
「・・・なんだー、人生損してると思うよ?」
「よく言われる」



「こんにちわー」
「!?こ、こんにちは・・・」
ちずとこたつでのんびりしてると、ドアを静かに開けて袴姿の少女が入ってきた。
こういうときにコミュ症発動しちゃうのが私の悪い癖。


「こたつでみかん・・・いいですねー私も食べたいたいです・・・」
「確かに風流ですよねー」
「え?風流?」
ん?私なんか変なこといったっけ?
ちずが不思議そうな目をしてこっちを見てる。・・・まあいつものことだ(え
というより、ちずが物食べてるときってすごく美味しそうに見える。
「いいなあ・・・ウチも食べれるように訓練してみようかな」
「えっすぅなんか言った?」
「いやなんも?」
おっと。思っていたことがつい言葉に。まあいつもの(ry



私がちずと袴少女を見てると・・・ってこの袴少女、どなただろうか?
もしかしたら、まさかの名前忘れ!?
そうしたら凄く失礼なことをしてることになる。


「・・・そういえばさ、すぅ」
「何さ?」
「さっきから誰と話してるの?挨拶とか風流とかって」
「え?ちずの隣にいるじゃない可愛い女の子が」
「え?」
ちずはきょろきょろしながら答えた。


・・・?
つまり、私が話していたのは。

「清花ちゃん!!」
「すぅどうした!?」「はひっ!?」

そうかそういうことだったのか(エー○ール風
・・・のあとの台詞は覚えていない。ただ言いたかっただけだし。
などと1人で小説の登場人物になりきっていたら、いつの間にか清花ちゃんには逃げられ、ちずには哀れな目で見られていた。
ここで私のとるべき行動は・・・まあ1つしかないか。
「ちょっとちず!ウチひとっ走りしてくる!」
「かなりあ荘壊すんじゃねーよー!」
ちずの忠告は私の耳に届かなかった。



かなりあ荘中を探してもいない。
まあ、流石に突然騒がれたら嫌いにもなるわなーと、少し・・・いやかなりがっくりしながら二階の端にある自室へと向かう。
なんとなく、後ろを振り向くと――

「あ・・・」

――そこに清花ちゃんがいた。


・・・沈黙すること30秒。
ここでもコミュ症な私は「何から言おうまずは初めましてああでも(ry」状態で。
うん、とりあえずさっきの謝罪をしよう。

「あの、さっきは騒いでごめんなさい!」
「あ・・・え、あ、大丈夫です」
なんか、確実に気を遣われてる感が。
「・・・あの、すぅさんって、変わった方ですね」
「へ?」
「だって、私にも、さっきのちずさんにも、同じように話していましたし」
あ、あれは単に清花ちゃんのことを清花ちゃんと認識していなかったから起こったわけであって・・・。
というか電源つけててぼーっとしてるって、どんな神経しているんだ。

「ま、まあとにかく、清花ちゃん」
「はい、なんでしょうか?」
「・・・こんなですが、仲良くしてくださいね!」
「こちらこそ」

私の強引なまとめにも、清花ちゃんは笑顔で返してくれた。
こうして、私のコミュ症は少し直った・・・のかもしれない。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

日常と清花ちゃん【かなりあ荘】

あ、あーこんにちわ!すぅです。
やっとシルルスコープ使いましたよこいつ。
なんか、ごめんなさい(汗

ネット上でもコミュ症発動するんですよ私!!
だからちずとここまで絡めてるのはなんというか、奇跡ですマジメに。
だからちょっと最近は頑張ってるんですけどね、はい((
あ、趣味になると性格なんて取っ払います。
心を開いてないわけじゃないのでご安心を(誰に向かって言ってる

ではではー。

閲覧数:105

投稿日:2014/03/15 22:40:23

文字数:1,831文字

カテゴリ:小説

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  • Turndog~ターンドッグ~

    Turndog~ターンドッグ~

    ご意見・ご感想

    清花ちゃん『そうか、そうか。つまり君は、そんなやつだったんだな』

    いや、まあ悪のりですw
    コミュ障ねえ、その割りにはわりと会話につっこんでるイメージがw
    あとなに?雪りんごさんなら食べられる?(りんご違いだバカ野郎

    2014/03/19 12:34:37

    • すぅ

      すぅ

      ああ!それです!!
      やっと本文思い出した!!(おい

      そうですか?でも会話に混ざるときにかなり緊張しちゃうんですよねーw
      あ、そうかもです(おい
      そういえば最近、りんごって聞いたらまず最初に雪りんごさん思い出しますね(関係ない

      コメントありがとうございましたー!

      2014/03/19 20:16:41

  • しるる

    しるる

    その他

    清香ちゃんってさ、誰のに出てもこんな感じだよねw
    いや、いい意味でね?
    みんなに優しくて、おしとやかぁな感じw
    かわいいよねw

    人見知りなんだね、いいよいいよ、私にかまわれてみるかい?(危


    「アイロン(10)」
    *アイロン台と当て布つき

    2014/03/16 18:49:56

    • すぅ

      すぅ

      私も皆さんの書いた清花ちゃんを参考にしたところありますし・・・。
      はんなりしたイメージ?で書いてみました!
      可愛いですw

      人見知りというか・・・まあそんな感じです(おい

      すごいオプションがついてる!
      ありがとうございます!

      2014/03/16 20:30:02

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