最近の投稿作品 (71)
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プロローグ
「…大好きだよ、また来世」
そうして、この宇宙は救われた。
中心にいるのは、ある惑星の救世主であり、結果的に宇宙をも救った勇敢な少女。その青い目から涙を流す姿は、まるで絵画のように綺麗だった。
一一一これはとある少女の話。
世界を救った勇敢な少女の話。
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瑠璃色に入りたくて、夏。【Lily誕生祭2020】
海を眺めている。
青くて、大きくて、広い海。
見ているとちっぽけな自分がどうでもいいように思えて、壮大な青の中に入りたいな、なんて考える。
「…さて、帰ろうかな」
その呟きは、誰にも届かず風が攫った。
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特別ではないけれど【キヨリリ】
『キヨテルおめでとう~』
「せめて直で言ってくれませんかね?」
今日は師走4日目。つまり僕の誕生日。
氷山キヨテルとしては発売から10周年らしく、ネット上ではそこそこ賑わっているらしい。かく言う僕らのマスターもそのお祝いに参加するらしいけど、それより家にいる僕を祝ってくれ。
日が変わって本当にすぐに表示された通話画面に出てきたのは、元教え子であり現同居人のLilyさんだった。そう、同居人である。同じ屋根の下に住んでいるんだから、部屋に来てお祝いすればいいものを。そういう意味を込めての苦言だったんだけど、「だってめんどいし」と一蹴されてしまった。今日僕誕生日ですよね?
- 7th Birthday!
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電車【学園ユキ】
朝の満員電車は辛い。
今は冬だからまだいいけど、夏なんかもう最悪。今だってマフラーをしてる首あたりが汗ばんでるし。
でも最近はもっと嫌いだ。その理由は…。
背後からハアハアと荒い鼻息、そして腰からお尻にかけての違和感。
これは多分、痴漢だと思う。がっつり撫でてきてるし、正直気持ち悪い。
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【ついったまとめ】プレゼント【Lily誕前編】
『先輩!!お誕生日おめでとうございますうううううう!!!!』
「…あ、ありがとらなちゃん」
『これっ!!!!受け取ってください!!!!』
そう言って手渡されたのは、無記名の婚姻届。
「いや、気持ちは嬉しいんだけど…」
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お昼休みの告白【学園らな+α】
入学して早3ヶ月。
教科が2桁を記録した期末考査も終わり、9月の学校祭に向けて段々とクラスの士気が上がる頃なんじゃないかと勝手に思っている。
それはさておき、今私は何時もの2人と何時ものようにお弁当を食べている。
今日のお弁当はだし巻き卵が入っている。私は甘い方が好みだが、母は父のも作っているので一週間に一回はだし巻きなのだ。仕方がない。
「あ、ユキちゃんのそのレンコン美味しそう!!いいなー」
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Mermaloid…裏…
父は科学者だった。
世界的地位を持っている天才科学者の娘として、私も鼻が高かった。
あの時までは───
───父が不在の時に届いた一通の手紙。
内緒で手紙の封を開けると、1枚の紙にこんなことが書いてあった。
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【すぅ家】レン君と奇妙な1日:前編
キヨテル先生が熱を出した。
普段俺らは風邪を引くことがないし、すぅもほぼ健康体だから熱を出す人はこの家ではあまり見ない。
それでもって、先生は健康に人一倍気を使う人だし、教員として当然の心得だと言っていたのを聞いたことがある。
昨日は何ともなかったはずだから、夜のうちに何かあったのだろうか。
...まあ、何で俺がこんなに先生のことを知ってるのかって言うとですね。
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Mermaloid…表…
君は、大人しい子だった。
仲のいい子もいない、孤立しているけど嫌われてもいない。
不思議な雰囲気を纏った君に、僕は―――
―――不慮の事故だった。
ドライバーがハンドルの操作を間違えたがために起きた一瞬の出来事。
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新人はキャラが濃い【すぅ家】
「新しい子が来た」
『はぁ...!?』
私たちの驚きを表す言葉はこれでした。
「いやいや待て待て、前までの“法則”はどーした!!!」
「あーあれね、今回は例外」
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【勇者魔王】第三章 前途多難な勇者パーティ
「やっ・・・・・・と終わった・・・」
「いや気抜くの早すぎだからね?」
「まだ下っ端にすら会ってないんだぞ・・・」
此処は城の近くの宿屋。
王に謁見したはいいが、カイトの緊張度がマックスまで行った為旅は明日から、ということに落ち着いた。
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Lilyさんなう!!【誕生日おめでとう】
さぁて、いよいよ来ました!!!
...まあ何かと問われてもアレですが。
そんな細かいことは気にしない主義ですけどね!!!!!
「で、結局何ですかこれ」
「あ、その流れで聞いちゃう?」
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