「アイス超うめぇ~~♪」
相変わらずルカはアイスを噛まずに食べながらのんきにつぶやいた。
夕ご飯を食べ終わり、デザート代わりだ。
今日はなんとなくグレープ味だ。
・・・お。
ルカはひとつまたやることを思い出した。
「皿とか洗わなきゃなぁ・・・」
ルカはしぶしぶソファから立ち上がり、台所へ向かう。

台所へつくと、どうしても視界にお菓子やら果物やらが目に入り、食べたくなってしまう。
それをぐっとこらえ、袖をまくる。
「さっさと終わらせてボイストレーニングしよっ」
そうつぶやき、右手にスポンジを握る。
スポンジに食器洗剤をつけ、泡立つよう何度か握る。
・・・しかし、少しも泡立つ様子がない。
「どうしたかなぁ・・・」
そういって洗剤の中身をのぞいてみる。
・・・・・・あちゃあ♪
あんまり家事の好きでないルカは、洗剤を買うお金もケチっていた。
なので、洗剤を水で薄めて使っていたのだ。
残り少なくなってくれば、当然の如く泡立たなくなるまで薄まってしまうだろう。
両目をつむり、こつんと頭を軽くつつくルカ。
・・・・・・萌えぇぇ~~・・・(蹴

「・・・っと、気を取り直してっ」
新しい食器洗剤はないかと、辺りをきょろきょろ見渡すルカ。
しかし、買ってないものはあるわけない。
ルカは諦めないが。
上の棚を見て、いろいろ区切ってあるスペースをくまなく探す。
探しているうちに、懐かしいものと出会った。
「・・・あ、見つけたぁ!!なくなったジェンガのブロック!!今度ミクたち誘ってやろぉっと☆」
うれしそうにそれをおもちゃ箱に持っていく。
ジェンガを置いてくると、本来の目的を忘れたかのように懐かしいもの探しに移ってしまった。
すると案の定、見つかった。
ペ●ングソース焼きそばのソース。3年前の。
人生ゲームの女の子の棒。
豆まきにつかった落花生の殻の残骸。
GRee●eNの最初のシングルのジャケット。
・・・果たしてルカの趣味なのだろうか、すべて。
「うぉう、愛しのGRe●eeN♪♪♪私の胸においで☆」
見つかったものを懐かしがっていると、また本来の目的が頭によぎる。
「はっ!洗剤探さなきゃ!」


・・・そうは言いながら、いろいろ誘惑に左右されながら探していった。
・・・2時間は探したが、ないものは、ない。
そしてルカは、大変なことをし始めた。
「べ、別に、食器用洗剤じゃなくたっていいのよ!食器用洗剤はあくまで食器にしか使えませんよ~的なものであって、他の洗剤なら、む、むむむ、無害だわっ!!きっとそうよ!おーーーっほっほっほっほ!!」
自分で勝手に決め付けて、向かったのは大好きなお風呂場。

「さぁ、私の相棒コスモスの香りボディーソープちゃん!食器のローションになってしまいなさい!」
そう言ってボディーソープを台所へ持っていく。
・・・こんなに女性がソープソープ言って、これがほんとのソープじょ・・・がはっ(死

台所で、息を荒くしてルカはボディーソープを構える。
そして、ルカは食器の群れにボディーソープをぶっかけた。
「死ねぇぇぇぇぇぇーーーーー!!!(ラ●ュタ王ム●カ風に)」



その次の朝。
ミクがルカがなかなか会いにこないので痺れを切らして家に来た。
「ルカー、どうしたの~?」
ミクが家の外から言うと、ルカは返答する。
「・・・ごめぇん。ボディーソープで食器洗ったら・・・なんか調子に乗っちゃって食品にもかけちゃってて・・・それを朝食べたら・・・うう、気持ち悪ぅ・・・」
ルカは弱弱しく言った。
・・・自業自得だ。
皆さん、しっかり洗剤は用意しておきましょう。



~余談~
結局ミクがルカの家を探してみたところ、食器用洗剤「除菌もできるジョ●」が見つかりました。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ルカVS洗剤!!

「ルカさん●●シリーズ」の第二弾です。
どうでしょうか・・・?

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投稿日:2009/12/10 20:24:47

文字数:1,551文字

カテゴリ:小説

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