薬を取る
十年ほど前、きな臭い科学室で15ほどの少女が透き通った緑茶の色をしたライムの香りがする薬を取って飲む
するとその場で少女は体が変化していくのを感じ取った
同時に少女は気を失ってしまう
目が覚めると少女は自宅のベッドの上にいるのに気がつく。しかし首だけが動くのだが体の感覚がない。
体のない感覚が気持ちが悪くて、少女はその場ではき出してしまう。
そして、見つかるべき体も、吐瀉物も見つからないのに気がつく
彼女はその場にいるのに、その姿はどこにもない
手を取り出そうとしても手の感覚がない
無い感覚がまた気持ち悪くてはこうと思ったが、吐いてしまった方が楽になる気がしたのだが、吐くものは胃の中には残っていない
薬を吐き出す
残らない吐瀉物
なにもない体
分解されていく意識
飽きていく現実逃避
自信のつかない多幸感
誰も助けてくれないバッドトリップ
飽きられていく自分という実験台
死にたいという希望
希望という名の生きるエネルギー
緑茶色の薬ははき出されただけの観察者
はき出すのは食べ物であって

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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お題「薬」

歌詞の練習その8。

折角書いてるんだし曲にしないともったいない気がするw

閲覧数:31

投稿日:2014/03/22 23:10:56

文字数:453文字

カテゴリ:その他

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