目を閉じる　目を閉じる
荒れ狂う海に涙を落とし

歌紡ぐ　歌紡ぐ
呪いの歌は霧に消えた

遠い昔の暖かな記憶が
私の胸　締め付ける

けれど私は忌まわしき子　人魚姫

金の髪は月に照らされて
真っ赤な鱗が全身覆う
厄災を呼ぶ歌声は
月浮かぶ夜に響く
悲しき闇色の音

腕伸ばす　腕伸ばす
けれども月には届かぬままで

出られない　出られない
海という牢は冷たくて

声を失って歌を奪われて
たとえ人になったとして

誰かの愛を頂けるか　分からない

鳴らす竪琴は眠りの音を
貝の髪飾りは白く光る
人になれなくてもいいの
ただ寂しさ埋めたい
叶わない夢抱く

鳴らす竪琴は眠りの音を
貝の髪飾りは白く光る
人になれなくてもいいの
ただ寂しさ埋めたい

金の髪は月に照らされて
真っ赤な鱗が全身覆う
厄災を呼ぶ歌声は
月浮かぶ夜に響く
悲しき闇色の音