五月の 裏通り
眠気がたゆたう 窓辺

ほら 古びた看板の隙間
ねこの夢が 聞こえる

(んー てんきいいな)
(んー どこいこっか)
(んー かねもなった)
(んー そらとぼうか なんて)

喉しみる 苦さまで
はるかに送電塔の 向こう 淡く溶け

此岸の私も 置き去り
微かになびく 雲の重


かすれた時刻表
廃線跡 行き止まり

ほら 錆びゆく踏切の まにま
ひとの 夢が 漏れ出す

(んー かえらなきゃ)
(んー かねがなるよ)
(んー ゆめがさめる)
(んー そらにとける なんて)

ふと並ぶ 猫のひげ
ゆらめく 水陽炎に
浸かりゆく 街

胡蝶の夢ごと 飲み干し
碧さを仰ぐ 初夏の途

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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猫と散歩とニッキ水

閲覧数:124

投稿日:2011/11/25 12:39:07

文字数:301文字

カテゴリ:歌詞

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