「BULLET」 / Royal Scandal
ただひとりでは死にきれない、
ひとりの「嘘つき」には、
命[たま]を詰め込んで生きていく場所は、
どこにもない。
楽もない。涙もない。
遊びもない。苦痛もない。
何もない。
ただ従順[したが]う。それだけ。
価値もない。過去もない。
夢もない。希望もない。
何もない。
自分さえもない。
操り人形のできあがり。
もう、どこにもないな。
俺の生き場など。
"邪魔な木偶の坊は、いなくなれ"
Hi-D-D-D.
Make a sacrifice.
"人生なんて、こんなもんだ"
ガラクタな木偶の身体に命[たま]を詰め込んだのは、
妖精[おまえ]のせいだ。なぜ、なぜ、なぜ。
生かしたんだよ。
支配[ささ]えられて操られる生き方しかできない。
不器用な人形[おれ]を見る。
歪に笑う「嘘つきの目」が。
可憐な薔薇を全部引きちぎって、
その本能が叫ぶ。
"Just kill that bitch"
試される良心[ジミニー]。
そしてまた孤独[ひとり]。
あぁ、これが「仮面の裏」だ。
さぁ、どこにもないな。
お前の生き場など。
午前0時の支配者のくせに。
泣きだしたい時に、なぜか笑うしかできない。
醜悪[みにく]い自分が、嫌い、嫌い、嫌い。
そうなんだろ。
支配[ささ]えて必要とされる生き方しかできない。
不器用な妖精[おまえ]には、
よくお似合いの「復讐劇」を。
どんな玩具も命[たま]を詰めれば、名銃[めいき]にしてやるよ。
幕が上がれば、ほら、ほら、ほら。
共犯者だ。
怠惰[だる]い人生の糸を繋ぐ場所を見つけただけ。
恋だ愛だなんてのは、星にでも願えよ。
ひとりでは死にきれない、
ふたりの「嘘つき」が、
不器用に生息[いき]ていく。
共犯者という糸に依存[よりそ]って。
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