綾取りて舞う

酩酊 北の小夜 名無しの社には
花影に住み着く すみれ色の目尻

“あら迷い子や 遊んであげましょう”
妖しげに鳴る鈴の音

くんらりくらら 回る人を
釘付ける糸は 花蝶々
巡り巡る 現の事は
忘れてしまえばいい

かんからからり 弾む下駄音
人子を導き 烏兎匆匆
錦眼鏡の道 行けば
その姿はもう見えぬ

“ありふれた夢さえ 心許ないなら
叶わぬ望みなど ましてあらずもがなや”

結ばれぬなら惑わされてよと
嘘 綯い交ぜたあやとり

ひんらりふらら指先が舞う
綾なす鳥居で手招いて
絡めたまま 人子を捕らう
毒にはなれずとも

ひゅうらりはらり 花瞼が舞う
誰かを想って 哀浪浪
くんらりくらら 人が為に
惑うつもりは無かったのに

かんからからり 弾む下駄音
来し方の貴方 駆け寄って
八雲の巣に 花を飾る
あの日摘んだ花を

くんらりくらら 回る私
福地の園にて 愛浪浪
ひゅうらりはらり 現の中で
篠笛の音一つ

ひんらりふらら 魔法解けて
まやかし からくり 雲散霧消
さよならもう二度と逢えぬ
毒にもなれぬ化生だから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

★綾取りて舞う

TAPSONIC TOP さんにて公開された、r0yさんの「綾取りて舞う」の歌詞です。よろしくお願いします。

閲覧数:361

投稿日:2020/08/05 00:45:53

文字数:474文字

カテゴリ:歌詞

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