放課後に辿り着いてしまう
深い眠りが
覚めない様にずっと逃げ回っていたのに
黄昏に浸る教室が
焼き付いた少年に
告げた別れと後悔の焼香
いつから間違っていたんだ
いつから取り残されていた
どうして言ってくれなかった
こうなるって
死ぬ才能すら無いまま凍り付いた
夢じゃないもの
切り取った青春で愛を歌う救済と憐憫の少女
ありふれた風景でこうも笑いながら
間違った人生に害を穿つSuicide Envyの教祖
輝いた鏡面に僕を描いてしまう
感情と本能を境界する万象の濫觴の焦土
氷獄を光明で射す雲海の向こうには
心拍と瞳孔以外に人である証明をくれた少女
冷え切った今生は畏怖を描いてしまう
自分だけがこの毎日に怯えてるんだって
自惚れて目を塞いだ
暗転した視界は聴覚に頼った
罵詈雑言嘲笑は鮮明に
差し伸べられた手は見えなくなった
違法文学のソルフェージュと陰謀論
お前を包丁で刺した妄想
どれもリアルだった
顔も既に無く
予鈴
気付けばまた座っていた
何も変われない心を
繰り返したこの日を
もう終わりにしなくちゃ
絵に描いた青春を愛と謳う救済と憐憫の表層
純朴な風景だけを選びながら
間違ってなんて無いよって笑う真実の顕現の少女
残酷な透明が僕を拒んでしまう
辺獄の囚人に刑を下す現実と妄想の脳漿
モンタージュとなって人格も無いまま
敗走の誘惑を撒いて踊る改竄と偶像の抱擁
今日はさよならを言うために来たんだ
切り取った青春で愛を歌う救済と憐憫の象徴
木造の校舎はよく燃えるだろうな
心拍と瞳孔以外に人である証明をくれた少女
澄み切った輪郭は黒く焼け消えた
切り裂いた永遠と今日を繋いでいるのは自分だけだった
そんな当たり前の事が怖くて
懸命な延命で輪廻を成す業病と少年と少女
冷え切った今生のIFを描いていた
描いてしまっていた
さよなら
また会える日まで
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