A
普通になりたくてはみ出して
揺らがない個性を求めた
傷を創りながら得た物は
今や邪魔でしかなくて
B
新しい自分という脱却にもがいた
痛みだけ増えていくような埋没感
哀も楽も苦も悦も糧にして
一生抗うのだろうか
C
つまらない人生 脳裏に浮かぶ
その言葉に 何度も二重線を連ねた
S
果てしない空は空っぽで
身振り手振りじゃ 泣くことも誤魔化せない
空気が重い気がして息を忘れたくなる
閉じ籠る部屋が広くて小さくて
ゴミ箱だけ充たされていく 浮遊感
A
歪になりたくて逸しても
揺らげない理性が拒んだ
傷を数えながら護れても
今も嫌でしかなくて
B
新しい自由という空想に夢見て
痛みだけ耐えていくような喪失感
愛も快も死も切に抱えては
一生従うのだろうか
C
ほつれてく精神 脳裏に嗤う
その行為に 何度も溺れて目を醒ました
S
果てしない空は空っぽで
傷と快では 泣くことも忘れなくて
空気が重い気がして圧で瞑れなくなる
閉じ籠る部屋が遠くて小さくて
ゴミ箱だけ充たされていく 無情感
D
例え辛いアイデンティティを示して
イコールと自分を解にしても
誰からの正答と判断すれば良いの
LS
果てしない空は空っぽで
果てしない空は空っぽで
身振り手振りじゃ 泣くことも騙せなくて
空気が重い気がして息を忘れたくなる
閉じ籠る部屋が大きく小さくて
ゴミ箱だけ充たされていく 無彩色
狂えない唄を遺して
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