【A】
眠る教戒 流露する寝言
そんな世界へ手を振る青年
遠くへ吸い込まれる泣き声が
砂埃(すなぼこり)と共に 影を隠す

【B】
歯車を踏み外し 擦りむいた足
追いかけられず 痛む膝を庇って
頬を伝うさよならを 拭う私

【サビ】
入り日(いりひ)隠す向日葵の色は いつも
色褪せたユビキリを捜して回る
草木眠る頃まで さ迷うその手
夢路の街で、無き姿を描いて


【A2】
絵本に広がるは聖王の世
拘束なき空 八重雲の群れ
現実と違う未踏の未来
とある自由を語り合えた頃

【B】
朧げな真実を仰ぐ眼差し
幼き日に寄り添う私は想う
貴方を照らす星屑になりたいと

【サビ】
追い詰められた赤い糸は こうして
褪せては消えてく日々を掴み続け
幼き愛を振りかざしては泣いて
ただ沈む、無き姿は泡のように


【C】
焼け付く想い 未だ潤せず
丑三つ向日葵の色を隠し
「ありがとう」 記憶が告げるあの日
胸を射る傷の袂(たもと)を分かつ

【サビ】
暁を迎える向日葵は祈る
無垢な雫に映る雲間の光
褪せた想いを刹那、お守りにして
夢路の街へ別れを告げた一縷(いちる)


■ひらがな■

【A】
ねむるきょうかいりゅうろするねごと
そんなせかいへてをふるせいねん
とおくへすいこまれるなきごえが
すなぼこりとともにかげをかくす

【B】
はぐるまをふみはずしすりむいたあし
おいかけられずいたむひざをかばって
ほおをつたうさよならをぬぐうわたし

【サビ】
いちひかくすひまわりのいろはいつも
いろあせたゆびきりをさがしてまわる
くさきねむるころまでさまようそのて
ゆめじのまちでなきすがたをえがいて


【A2】
えほんにひろがるはせいおうのよ
こうそくなきそらやえぐものむれ
げんじつとちがうみとうのみらい
とあるじゆうをかたりあえたころ

【B】
おぼろげなしんじつをあおぐまなざし
おさなきひによりそうわたしはおもう
あなたをてらすほしくずになりたいと

【サビ】
おいつめられたあかいいとはこうして
あせてはきえてくひびをつかみつづけ
おさなきあいをふりかざしてはないて
ただしずむなきすがたはあわのように


【C】
やけつくおもいいまだうるおせず
うしみつひまわりのいろをかくし
ありがとうきおくがつげるあのひ
むねをいるきずのたもとをわかつ

【サビ】
あかつきをむかえるひまわりはいのる
むくなしずくにうつるくもまのひかり
あせたおもいをせつなおまもりにして
ゆめじのまちへわかれをつげたいちる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

イチル【曲募集中】

お題用投稿歌詞。
流れは歌詞に書いてあるメロの通り、【A→B→サビ→A2→B2→サビ→C→サビ】です。
全Aメロ・Cメロは15字、全Bメロ・サビは全17字で纏めてあります。ほぼ0文字違いだと思いますが、なにかご指摘があれば遠慮なくどうぞ!

「流露」はそのまま使いましたが「窮余」は「追い詰められた」という意味を使わせてもらい、「尭」は意味を調べましたら伝説上の聖王という意味もありましたので「聖王」という使い方をしてみました。


歌詞の内容は、決まりごとの多い世界から別れを告げた少年と、追いかけられなかった少女の歌。「別れ」というのは、色んな推測の仕方があると思います。自由に考察して構いません。

「あの日、あの人の影を踏めるぐらいまで足が速かったら、彼が夢見た世界に行けたのかな」という感じです。
そこに行きたかった理由は、思春期によくある(?)ような教え戒められる世界(周囲の環境や決まり事など)からの離脱とか、純粋に傍にいたかったとか、色んな思いがあったんじゃないかなーと色々考えながら書いてみました。

向日葵は少女、空模様は思考の変化を指していたり。
『過去を忘れることが出来ないから傷は残るけれど、それでも瘡蓋になることを潜在的に知っているのが心』なんじゃないかな、という感じを歌詞に込めてみました。…が、小難しくなってしまったorz

楽曲募集中です。

閲覧数:331

投稿日:2011/05/03 17:57:02

文字数:1,055文字

カテゴリ:歌詞

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