狼少年も誰かを信じたいと 毎晩、夜通し吠えていて
気が付いたら そんなことにも飽きたから
朝ごはんにカレーを作っていた
本で知ったようなことばかり
でも 直面したら上手くいかない
子供みたいに笑う 君の八重歯が
不意に見えて とてもキュートだった
アメリカン・ビューティー
おれも死んじまったら
真っ赤な薔薇のプールに沈むんだろうか
サンセット大通り なんかをみていた
こんな日々もいつか忘れちまうんだろう
手紙に宛てることも少なくなった
おれは何かを書くべきだろうか
言いたいことが見つからないわけじゃない
新しい言葉を探しているのです
シルバーバレットで虚実を撃って
ひしゃげた心臓を撒き散らして
残った傷痕がまだ熱ごと痛むような
それをなんと呼ぶか おれに教えてくれ
やさしさに殺されるような日々に
強い言葉がなきゃ死んじまいそうな不安症に
希死念慮を抱き締めて おれは生き延びました
寛解したはずのメンタルヘルスが
まだ根っこで腐ったまま広がって
おれは一生こいつと手をつなぐことを考えました
クソッタレどもに愛を込めて
アメリカン・ビューティー 映画の終わり際に
このサントラと踊るような風景を思い描いた
エンドロールが流れて 誰かが席を立って
頬がほころぶ感触に気が付いた
おれらはくだらんまま生き存えるんだろう
別にそれでいいや 少しずつ変わっていくよ
狼少年も誰かを信じたいと
変わっていく声で吠え続けて
流れ星に三回唱えれば
叶うらしいので 柄にもなく
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