■No.260

　　　Dust Lilium

1A 0:26～
齧(かじ)り付く指の味は
誰もが見知らぬ街でも
仮面(パレス)の心の奥で
奈落(ならく)の恋慕(れんぼ)に堕(お)ちてゆく

1A 0:44～
縋(すが)り付く結(いと)の先は
誰もが届かぬ楽園(エデン)で
苛烈(かれつ)な辺獄(リンボ)の焔(ほむら)
二人の罪過(ざいか)を焦がしてく

1S 0:59～
刻(きざ)んだ林檎(りんご)の花弁(かべん)は蜜の味
翡翠(ひすい)の瞳(ひとみ)の迷路に迷い込んでく
黄金(こがね)の一房(ひとふさ) 啄(つい)ばみ口付けを
白い百合燃やし燃やされ
灰になるまでに堕(お)ちる

2A 1:35～
壊れた人形の顔
ガラスの瞳(ひとみ)で見つめて
チープな愛の言葉を
誰もが口ずさんでる

2A 1:47～
重(かさ)ねた心の下(した)で
汚(けが)れた自分を見つけて
鏡の向こうの道化師(ピエロ)
背中を指差し嘲笑(あざわら)う

2S 2:02～
隠した造花(ぞうか)の禁忌(きんき)は罪の味
翡翠(ひすい)の瞳(ひとみ)の迷路に囚(とら)われてゆく
可憐(かれん)な桃果(とうか)を乱(みだ)して口付けを
白い百合燃やし燃やされ
熟(う)れて刈(か)るまでに堕(お)ちる

3A 2:56～
誰もが見知らぬ街で
誰もが届かぬ楽園(エデン)で
誰もが見果てぬ夢を
互(たが)いに貪(むさぼ)り愛し合う

3S 3:11～
刻(きざ)んだ林檎(りんご)の花弁(かべん)は蜜の味
せめて最期(さいご)の終演(フィナーレ)は貴女(あなた)の手で

可憐(かれん)な桃果(とうか)を絡(から)めて口付けを
白い百合燃やし燃やされ
熟(う)れて果てるまで

3S 3:35～
刻(きざ)んだ林檎(りんご)の花弁(かべん)は蜜の味
翡翠(ひすい)の瞳(ひとみ)の迷路に迷い込んでく
黄金(こがね)の一房(ひとふさ) 啄(つい)ばみ口付けを
白い百合燃やし燃やされ
灰になるままに堕(お)ちる

■ひらがなゆかリリ

1A 0:26～
かじりつくゆびのあじわ
だれもがみしらぬまちでも
ぱれすのこころのおくで
ならくのれんぼにおちてゆく

1A 0:44～
すがりつくいとのさきわ
だれもがとどかぬえでんで
かれつなりんぼのほむら
ふたりのざいかおこがしてく

1S 0:59～
きざんだりんごのかべんわみつのあじ
ひすいのひとみのめいろにまよいこんでく
こがねのひとふさついばみくちづけお
しろいゆりもやしもやされ
はいになるまでにおちる

2A 1:35～
こわれたにんぎょおのかお
がらすのひとみでみつめて
ちいぷなあいのことばお
だれもがくちずさんでる

2A 1:47～
かさねたこころのしたで
けがれたじぶんをみつけて
かがみのむこおのぴえろ
せなかおゆびさしあざわらう

2S 2:02～
かくしたぞおかのきんきわつみのあじ
ひすいのひとみのめいろにとらわれてゆく
かれんなとおかおみだしてくちづけお
しろいゆりもやしもやされ
うれてかるまでにおちる

3A 2:56～
だれもがみしらぬまちで
だれもがとどかぬえでんで
だれもがみはてぬゆめお
たがいにむさぼりあいしあう

3S 3:11～
きざんだりんごのかべんわみつのあじ
せめてさいごのふぃなあれはあなたのてで

かれんなとおかおからめてくちづけお
しろいゆりもやしもやされ
うれてはてるまで

3S 3:35～
きざんだりんごのかべんわみつのあじ
ひすいのひとみのめいろにまよいこんでく
こがねのひとふさついばみくちづけお
しろいゆりもやしもやされ
はいになるまでにおちる

■清書

　　　Dust Lilium

齧り付く指の味は
誰もが見知らぬ街でも
仮面《パレス》の心の奥で
奈落の恋慕に堕ちてゆく

縋り付く結《いと》の先は
誰もが届かぬ楽園《エデン》で
苛烈な辺獄《リンボ》の焔
二人の罪過を焦がしてく

刻んだ林檎の花弁は蜜の味
翡翠の瞳の迷路に迷い込んでく
黄金の一房啄ばみ口付けを
白い百合燃やし燃やされ
灰になるまでに堕ちる

壊れた人形の顔
ガラスの瞳で見つめて
チープな愛の言葉を
誰もが口ずさんでる

重ねた心の下で
汚れた自分を見つけて
鏡の向こうの道化師《ピエロ》
背中を指差し嘲笑う

隠した造花の禁忌は罪の味
翡翠の瞳の迷路に囚われてゆく
可憐な桃果を乱して口付けを
白い百合燃やし燃やされ
熟れて刈るまでに堕ちる

誰もが見知らぬ街で
誰もが届かぬ楽園《エデン》で
誰もが見果てぬ夢を
互いに貪り愛し合う

刻んだ林檎の花弁は蜜の味
せめて最期の終演《フィナーレ》は貴女の手で

可憐な桃果を絡めて口付けを
白い百合燃やし燃やされ
熟れて果てるまで

刻んだ林檎の花弁は蜜の味
翡翠の瞳の迷路に迷い込んでく
黄金の一房啄ばみ口付けを
白い百合燃やし燃やされ
灰になるままに堕ちる