僕らは二本の線

同じ向きに
同じ角度に

決して交わらない平行線

どれだけ同じ時間を過ごしても
どれだけ隣同士でいられても

交わることは許されない

いつまでも伸び続けて
同じように線は引かれて

交差することは叶わない

同じである事を
双子である事を

僕は生まれて初めて
君と同じ血を呪った

一番近いからこそ
届かないものがある

「ねえ、リン」

「なに？レン」

「僕はリンが好きだよ」

「私もレンが好きよ」

「そっか…」

「？変なレン」

(笑う君は気付かない、僕と君の「好き」の違いに)