そっと風鈴の紡ぐ 音に耳を澄ませば 聞こえる
色褪せた君の聲 艶やかな湯帷子
在りし日の後ろ姿が胸をかすめる
君に手を引かれて二人見上げた 夜空乱れ咲く花の舞
濡れた頬隠して 微笑む君は 焦がれた遠い空の花
季節巡りゆくけど 今も風鈴は鳴く 寂しそうに
夏の宵 灯された 泡沫の夢でした
浮かべれば滴り落ちて もう見えなくて
天翔ける華の夜 繋いだ指は 離れ途切れ聲も届かず
めくるめく景色に 艶めく君は 朧に霞む夢の中
君に手を引かれて二人見上げた 夜空乱れ咲く花の舞
濡れた頬隠して 微笑む君は 焦がれた遠い空の花
やがてやがて 灯りは消え 募る想い 幻と成る
あの日君と 紡いだ夜は 焦がれた遠い空の花
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