小さな村がありました。
それはそれは小さな村でした。
みんながみんな優しくて、
みんながみんな幸せでした。
ある日、ひとりの旅人が
ふらりと迷い込んできました。
たいそうお腹をすかせて、
たいそう疲れた様子でした。
「久しぶりのお客様だ!」
村のみんなはたいそう喜びました。
さっそく宴の準備を始めました。
旅人がぐっすり眠っている間、
出来る限りのおもてなしを用意しました。
米屋は一番出来のいい米を、
酒屋は一番値段の張る酒を。
みんながみんなの一番を、
みんながみんな用意しました。
そして、朝露が光り出し
ようやく目を覚ました旅人に、
それはそれは大きな声で、
村のみんなが言いました。
「ようこそ私たちの村へ!」
旅人は初めは戸惑ったように、
しかし自然に笑顔になっていきました。
次々とやってくる御馳走に、
出来る限りの感謝の気持ちを伝えながら。
それはそれは楽しい宴でした。
時間を忘れ、何もかも忘れ、
それは丑三つ時を越えても
終わることはありませんでした。
最初からここの村の仲間だった、
そんな錯覚さえ覚える程に
その幸せな村の小さな宴は
終わることはありませんでした。
いつまでも いつまでも、
いつまでも いつまでも。
小さな村がありました。
それはそれは小さな村でした。
みんながみんな優しくて、
みんながみんな幸せでした。
子供は新しい玩具を手にし、
いつもと同じ笑顔の中にいます。
それは全く変わることのない、
今まで通りの風景でした。
「また村が豊かになったのう。」
『幸せの村』
ブラック★おとぎばなし
無糖です。フィクションです。
コメント0
関連動画0
オススメ作品
1.
賞味期限が切れる前に
使い切ってしまいましょう
と誰かが決めたの 命
保証書がついてるって
キレ散らかして
「金を払ったんだから!」
宝石を吐いてね
居なくなったら終わり
出歩けなきゃ無意味...賞味期限が切れる前に
mikAijiyoshidayo
6.
出来損ない。落ちこぼれ。無能。
無遠慮に向けられる失望の目。遠くから聞こえてくる嘲笑。それらに対して何の抵抗もできない自分自身の無力感。
小さい頃の思い出は、真っ暗で冷たいばかりだ。
大道芸人や手品師たちが集まる街の広場で、私は毎日歌っていた。
だけど、誰も私の歌なんて聞いてくれなかった。
「...オズと恋するミュータント(後篇)
時給310円
誰かを祝うそんな気になれず
でもそれじゃダメだと自分に言い聞かせる
寒いだけなら この季節はきっと好きじゃない
「好きな人の手を繋げるから好きなんだ」
如何してあの時言ったのか分かってなかったけど
「「クリスマスだから」って? 分かってない! 君となら毎日がそうだろ」
そんな少女漫画のような妄想も...PEARL
Messenger-メッセンジャー-
廃墟の国のアリス
-------------------------------
BPM=156
作詞作編曲:まふまふ
-------------------------------
曇天を揺らす警鐘(ケイショウ)と拡声器
ざらついた共感覚
泣き寝入りの合法 倫理 事なかれの大衆心理
昨夜の遺体は狙...廃墟の国のアリス
まふまふ
赤い闇の天帝
赤く暗く 明けに暗く
疑心暗鬼 現実回避
従いなさい我らの主に
黒く光る 清く光る
感染症状 継続 続行
舞い上がりましょ 本能のまま
狂い踊れ 騒ぎ立てろ
削除 存在 理解無症状
音色 心 魔王無敗説...赤い闇の天帝
RDE
ゆれる街灯 篠突く雨
振れる感情 感覚のテレパス
迷子のふたりはコンタクト
ココロは 恋を知りました
タイトロープ ツギハギの制服
重度のディスコミュニケーション
眼光 赤色にキラキラ
ナニカが起こる胸騒ぎ
エイリアン わたしエイリアン
あなたの心を惑わせる...エイリアンエイリアン(歌詞)
ナユタン星人
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想