途切れることなく そこにある筈の
空を幻と きみは言うけれど
ぼくにはこうして 一緒にいられる
今この瞬間こそ 儚い夢のよう
嘘と本音が 混ざり合う
雑音だらけの 日常で
二人出会った 奇跡さえ
必然だった と言うきみ
そう、かつては輝いた
金メッキの熱情
切り裂いた、その指は
不自然に美しい!
広がる波紋に 感情は乱れて
だけどぼくはまだ なにも捨てられず
どうか掴まえて きみの微笑で
吐き出す言葉は まるで祈願のよう
冷たい壁で 囲まれた
現実感のない 雑踏で
手を伸ばしあう ぼくたちは
声なき声で ただ歌う
明日には消えてしまう
瞬きの平穏を
一枚の絵の中に
閉じ込めてしまおうか
真実が欲しい? 現実が見たい?
そんなもの無いと 知っている癖に
ただこの掌 が持っているのは
きみが愛しいと 言う事実だけ
途切れることなく そこにある筈の
空を幻と きみは言うけれど
ぼくにはこうして 一緒にいられる
この幸福こそ 嗚呼、幻のよう
―――――*―――――*―――――*―――――*―――――
<S>
とぎれることなく そこにあるはずの /8+8
そらをまぼろしと きみはいうけれど /8+8
ぼくにはこうして いっ(しょ)にいられる /8+8
いまこのときこそ はかないゆめの(よう) /8+8
<A>
うそとほんねが まざりあう /7+5
のいずだらけの まいにちで/7+5
ふたりであった きせきさえ /7+5
ひつぜんだった というきみ /7+5
<B>
(そう)かつては かがやいた /5+5
きんめっき のねつ(じょ)う /5+5
きりさいた そのゆびは /5+5
ふしぜんに うつくしい /5+5
<S>
ひろがるはもんに こころはみだれて /8+8
だけどぼくはまだ なにもすてられず /8+8
どうかつかまえて きみのほほえみで /8+8
はきだすことばは まるでいのりの(よう) /8+8
<A>
つめたいかべで かこまれた /7+5
りあり(てぃ)のない ひとごみで /7+5
てをのばしあう ぼくたちは /7+5
こえなきこえで ただうたう /7+5
<B>
あしたには きえてし(まう) /5+5
またたきの へいおんを /5+5
いちまいの えのなかに /5+5
とじこめて しまおうか /5+5
<S>
しんじつがほしい げんじつがみたい /8+8
そんなものないと しっているくせに /8+8
ただこのてのひら がもっているのは /8+8
きみがいとしいと いうじじつだけ◎ /8+8
<S'>
とぎれることなく そこにあるはずの /8+8
そらをまぼろしと きみはいうけれど /8+8
ぼくにはこうして いっ(しょ)にいられる /8+8
このしあわせこそ ああまぼろしの(よう) /8+8
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