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いつかは消えてしまう 何も残すことなく
欠け始めた記憶に 唇を噛み締める

蒼い静寂 露に濡れた暗闇を 
細く引き裂いて とどく光

貫いて 独りきり 諦めたわたしを
冴え冴えと輝く 白刃の月
願いさえ失って 花びらが尽きても
拾い集めてくれる手は もう ここにはなくて



たゆたう爪先から つめたい水が満ちる
透明な檻の中 そっと息を潜める

朽ちた城砦 脆く崩れ落ちていく
迫り来る最期へ向かう 過去



影をつなぎ
星をつなぎ
あの日を引き寄せ たしかめたい
躊躇いながら優しく触れてくれたあのひとの面影が
わたしを生かしている



慰めて 独りきり 沈みゆくわたしを
皓々と輝く 弓なりの月 
願うのはただひとつ 叶うはずのない夢
やわらかな幻想を抱いて 眠りたい

照らしてよ 独りきり 沈みゆくわたしを
皓々と輝く 弓なりの月
痛みさえ失って この身が終わっても
横たわる花びらは白く すべてを染めて



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ライセンス

  • 非営利目的に限ります

Lotus

廃墟となった古城を取り巻く森の奥、夜に咲く真っ白な睡蓮の花をイメージ。
睡蓮の花言葉や伝説を基にしています。調べると面白いですよ~。

次のページにひらがなです。



【パート区分】
A1 いつかは~噛み締める
B1 蒼い静寂~とどく光
サビ1 貫いて~ここにはなくて
A2 たゆたう~潜める
B2 朽ちた~過去
C  影をつなぎ~生かしている
サビ2 慰めて~眠りたい
サビ3 照らしてよ~すべてを染めて



2013.10.18
応募用の歌詞として書いたものですが不採用となりました。
というわけで、曲にしてくださる方をお待ちしております。

閲覧数:197

投稿日:2013/10/19 00:35:21

文字数:420文字

カテゴリ:歌詞

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