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悪趣味も美徳のうち、と　金と紅（あか）で飾りたて
　偽善者は云う、「愛国の心は総て愛でられる」

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紛い物の真贋を　吟味せずに身に着ける
　愚かさまき散らして

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得意げに振る舞うのならば　襤褸をだし逃げるは論外
　恥を知れ痴（おこ）たる人外　身の程も知らず
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香精（かぐわ）しい戯れ、その名を
　刻むのは如何なる切先
欲すれば容易く手中に　収まる背徳

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甲斐もなき信仰、さすれば 焼き捨てよ聖書も巻紙
　享楽し狂気に溺れよ　異端ノ肖像


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芸術に捧げる憂き世　真理冥利尽き果てて
　道化師は云う「愛嬌も金へと換えて生きられる」

b
掠め取った金貨さえ　花を買えば美しく
　神父も褒めちぎるさ

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剥きだしの野心を纏って　出し抜けよ、誰もが踏み台
　及び腰の輩、蹴散らせ　遠慮は要らない
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豪奢げな跫音（あしおと）響かせ
　「進むのは如何なる外道？」と
按ずるな行き着く先々、皆もが同じさ
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かつてなき恐怖に慄き　目を瞑る仕草は憐れよ
　己が身を庇いて躓く　馬鹿げた顛末

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得意げに振る舞うのならば　襤褸をだし逃げるは論外
　恥を知れ痴（おこ）たる人外　身の程も知らず
s
香精（かぐわ）しい戯れ、その名を
　刻むのは如何なる切先
欲すれば容易く手中に　収まる背徳

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甲斐もなき信仰,さすれば 焼き捨てよ聖書も巻紙
　享楽し狂気に溺れよ　異端ノ肖像