「どうか、どこかの誰かなら。」
そんな馬鹿な言葉を呟いて瞳を閉じた
まるで世界から逃げるように
好きな人だったはずなのに。
昨日の僕はどこにいるのか分からなくて
心の中へ沈み込んでいく
君が好きだったもの
僕と共有したもの
すべてが僕を責めたてるような
そんな錯覚が僕を、僕を
(殺して。)
「どうか、どこかの誰かなら。」
馬鹿な願いは叶うことなく伸ばした両手は彷徨って
一言だけ呟いた声は消し潰された
初めて愛を知った人のはずだった
明日の僕の存在は不確定で不安定
淀んだ心が形を変える
明日の君との約束が
昨日の僕の思い出が
すべてが僕に問いかけてくる
そんな気がして僕は、僕を
(殺したい。)
「どうか、どこかの誰かなら。」
夢のような存在に未来を託して僕は逃げる
逃げて逃げて逃げて 何がある
ねえ、君は何を思っていますか
ねえ、僕をどう思っていますか
その一言を絞り出せていたならば
もしかして僕は誰かになっていたのかも、しれない
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