G clef Link プロローグ4

投稿日:2020/01/04 02:08:42 | 文字数:1,352文字 | 閲覧数:76 | カテゴリ:小説

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旅立ちの仲間は賑やかに

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TEXT
 

「あっ!ミクちゃん。おはよーっ」

 リンはミクの姿を見ると元気よくハイタッチしてきた。これは彼女なりの挨拶で、とくに仲の良いヒトにしか行わないリアクションである。

「おはようリンちゃん。今日も元気いっぱいね」

「あたしはいつも元気よ。ほらっ、あんたもハイタッチで挨拶なさい」

 リンはレンに挨拶を催促した。

「おっ…おはよう……」

 だが、その挨拶には第三者が見ても恥ずかしさがあるのがわかる。

「おはようレンくん」

 同じようにハイタッチを交えるが音に響きがない。

「レンッ‼ あんたね、挨拶の魔法も知らないの?。そんなんじゃ、ミクちゃんに失礼よ」

「うっ…うるさいな。僕はまだ寝起きだから調子がでないんだ」

「寝起きって言うけど、あたしより早く起きていて寝起きはおかしいわよ」

「おかしいのはそっちだろ?。朝から僕がリンを起こして身支度も手伝ったし、おまけに荷物はぜんぶこっち持ちだ。リンのお世話で僕は疲れたんだよ」

「なによそれ?。自分が挨拶しないのも、あたしのせいだって言いたいわけ?」

「そうだよ。リンのせいで朝から元気ないんだ」

「このダメ弟っ!!」

 なんと!?、これから仲間になるお友だち2人が姉弟喧嘩をはじめてしまった。突然の展開にミクは“あたふた”するだけで何もできない。
 しかし、この姉弟が喧嘩をするのも、よくあるパターンなのでミクは喧嘩が終わるのを待つことにする。

「あんたたちっ!!」

 とつぜん響きわたる怒鳴り声、それは双子のお母さんの口からだった。ギクッ!?と身体を震わせ反応する2人にこう言った。

「村の長老が、あんたたちを待っているからとっとと旅立ちなっ!。それにお守りも忘れないのよ!」
とお母さんが双子にイエローのジークレフペンダントを手渡した。

「ミクちゃんのと違って半分になってるけど、それは2つで1つだって意味だから仲良く行きなさいってことよ」

『はい…わかりましたお母さん』

 双子らしく声を揃えて反省するリンとレン。姉弟にとって怒ったお母さんの存在は絶対的恐怖であり、逆らうことなんてできない。
 反抗期真っ只中の年齢でもあるが、お母さんは女手一つで今日まで育ててくれたヒトでもあるので無駄な迷惑はかけたくないと実はひっそり思っている。

「ゴメンねミクちゃん。これからウチの子らが、あなたに迷惑かけると思うけど許してね」

「いいんです。賑やかな2人がいっしょに居てくれたら、私の旅も淋しくありませんから」

「そう?ならよかった。じゃあ、リンとレンをよろしくね」

 ミクの旅にリンとレンが加わった。すると3人がお守りとして首から提げるジークレフが輝きだした。キラキラと静かに光りを放ち、聴く者に静かで癒やしを与える旋律が流れていく。
 3人は目を閉じてジークレフから鳴る音色を聴いた。旋律の音色は初めて聴くが懐かしさを与え、優しさと思いやりの心を育んでゆく。

「……長老さんのところへ行こっか?」

「うん、行こうよミクちゃん」

「長老さん、村一番の早起きだから早く行ったほうがいいと僕は思うよ」

 こうして3人となったミクたちは食堂をあとにし、村を治める長老と呼ばれるヒトの家へ向かうことにした。

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