静閑に伸びた鮮緑(みどり)
炎天に晒すその身
天泣の滴り浴びて 実る

幻影の如き君は
遠景の夏に溶けて
恋情を映す陽炎

僅かな記憶さえ 心揺れ動く残響
蛍火の舞う川 鳴いてた蛙 君の声
肩並べ 憧れた祭り囃子
その全て 真夏の夜の夢としても

鬼灯 震わす痛みは
君の言葉か 南風
心許なく佇んで
今も耳を澄ませている

鬼灯 膨らむその実に
隠したままの恋心
過ぎゆく夏に残された
熱をまだ宿して


淡々と流る日毎
平静を装う乖離
表情を変えゆく色は 露わ

残光が照らす刹那
永遠に至る病
哀婉な時間(とき)に囚われ

ほのかな記憶さえ 心灼き尽くす残照
畔道の足取り 不意に触れた 君の腕
遠くから 見ていた浴衣の背中
その全て 真夏の夜の夢としても

鬼灯 染めゆく想いは
君の姿か 茜空
心やおら彩られて
今も胸を焦がしている

鬼灯 膨らむその実は
脆く危うい恋心
千々に砕けてしまわぬよう
祈るように抱いた


鬼灯 震わす痛みは
君の言葉か 南風
心許なく佇んで
今も耳を澄ませている

鬼灯 膨らむその実に
隠したままの恋心
過ぎゆく夏に縋るような
熱をまだ宿して

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【♪】青鬼灯

夏の終わり、くすぶる恋。
移ろう季節と、鬼灯の色。


曲:やちゃ坊様
https://piapro.jp/t/OuDw

閲覧数:586

投稿日:2022/03/26 20:52:36

文字数:494文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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