A.
機械より破道 見渡す久遠
蝉と片時雨 双眸に希望郷
郊外の子供の聲が消えた爆心地
曖昧なゆえ霞がかる後世
夜に流れる浮世と現世の鐘
湿地に留まり腐り果てた船
霹靂に浮かぶ暁闇と影絵
神風で敗れた帆を張れ
朝月夜を求めて 座礁しても駆ける鵺
星に狂わされてまで 迷わないのはどうして?
生命が燃え散るまで 払われたその手を取れ
エクリプスから見下ろす 因幡を引き連れる輪廻
ツギハギだらけの 方舟に揺蕩えば
B.
アイアンメイデン タイマン誓言
死屍累々されど 霊峰を巡る燈篭
摩天楼に囚われの身売りの子たちは今
主人のナイフを無情に研いでいた
現実より奇なるドグラ・マグラ
遺体に触れて感染し続けるミーム
遮断機に組み込まれた船底
新たに死ぬ水面のゴフェル
最下層にまで続く夢 太平の世が朽ちる未明
ネオンランプの雲間で 嘲笑うはロキの影
エヴァンゲリストは黙秘 アリアドネからの手紙
蜘蛛の糸を垂らす天使に 刃を突き刺すジョン・ドゥ
古傷だらけの 仮面は解(ほつ)れてきた
C.
光が灯って、肉を纏って、世界を感じて、生を生きていた
怪我が治って、言の葉を捨て、友と別れて、それでも生きていた
悲しくなかった 嘘が零れてしまうほどに自分が剥がれ落ちた
痛みもなかった 苦痛を感じる神経までも春の黄砂に溶けた
今のお前は誰だ? 今在るお前は何だ?
白痴に飲み込まれる聲 雑踏に棲む屍(かばね)の孤影
無垢な命に素手で触れ 失楽どもよ此処から去れ
現在(いま)から明日へ乗り越えて 洛陽に至る乙女座流星
迸(はし)る脚は縺れども 始まりは踏み出せたな
ツギハギだらけの 命は灯ったまま
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