私の大好きな人は居なくなる前に私にこんな話をしました。


『お前の笑顔が大好きだよ。
だから、どうか泣くんじゃない。
いつも笑っていておくれ。』


私の大好きな人はそんなことを言って居なくなりました。
私は、その約束を守ることにしました。
私の大好きな人はもう居ないけれど、それでも笑っていられる強い人になろうとしました。



私の周りには沢山の人が居ました。
みんなみんなつまらなさそうな顔をしていました。
それが、この世界の常識でした。
それでも私は笑い続けました。
自分が壊れてなくなるぐらい笑っていました。
そんな私を見た人は、哀れなものでも見るような眼で通り過ぎていきました。
そういう世界でした。
それでもあの人は、私を見て微笑んでくれました。

『もう無理しなくてもいいんだよ。』

私の嘘の笑顔は崩れ去りました。
私の目から水のようなものが頬を伝って落ちていきました。



私の大事な人ができました。
私は、また心から笑えるようになりました。
でも、その人も居なくなりそうでした。
その人は私に言いました。


『最後の我が侭を聞いておくれ。
お前の笑顔が大好きだから、
今から、俺が居なくなるその日まで。
その間だけでいいから笑っていておくれ。』


あの人はとても悲しそうでした。
だから私は笑いました。
いつもいつも笑っていました。
なのにあの人は、いつもいつも泣いていました。
そしてあの人も居なくなりました。
でも、
私の大好きな人も、私の大事な人も、
最後の最後にはこう言ってくれました。



『お前のことが大好きだよ。
いつでも、お前のそばにいるよ。
お前の笑顔と一緒に居るよ。
お前が笑ってくれていて、本当によかった。

ありがとう。』

 

今、私の目の前に居る貴方も、
彼らと同じなのでしょうか?
ならば、
安心してください。
今までも、これからも、今この瞬間も、
わたしはわらっています。
 
だから、安心して笑ってください。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

とある少女のお話

初のミクなのであったかくなれるもの書きました。
あったかくなれましたか?
ミクはこれからもたくさんの人を笑顔にしてくれるといいですね。

閲覧数:96

投稿日:2011/09/17 20:16:01

文字数:838文字

カテゴリ:小説

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