A
ピリオドは あっけなくて
風のように 過ぎ去る
それなのに 重い荷物
背負ったまま
B
雪の結晶みたいに
すぐに溶けちゃえばいい なのに
酸いも甘いも覚えてる
あぁ 空のせいね
S
この雨は誰の願いで
降っているの
どうせなら醜い現実(いま)も
流してくれ
濡れそぼっていく コートの裾に
引かれるままに
滲んだ街を 迷子のように
彷徨うだけ
A
痛いほど 身に沁みゆく
冷酷が 舞い散る
世間では さぞ綺麗に
映るでしょう
B
降り積もっていくことも
流れていくことも 出来ず
この世の塵を吸い込んだ
私は霙
S
この地球(ほし)は何を求めて
冬になったの
澄み切ったままのあの日を
凍らしてくれ
固まりかけた 水をブーツで
踏みしめながら
上辺でもいい 白く染まれと
願っている
ひらがな(参考程度)
A
ぴりおどわ あっけなくて
かぜのよーに すぎさる
それなのに おもいにもつ
しょったまま
B
ゆきのけっしょおみたいに
すぐにとけちゃえばいー なのに
すいもあまいもおぼえてる
あーそらのせいね
S
このあめわだれのねがいで
ふっているの
どおせならみにくいいまも
ながしてくれ
ぬれそぼっていく こおとのすそに
ひかれるままに
にじんだまちお まいごのよおに
さまようだけ
A
いたいほど みにしみゆく
れいこくが まいちる
せけんでわ さぞきれいに
うつるでしょー
B
ふりつもっていくことも
ながれていくことも できず
このよのちりおすいこんだ
わーたしわみぞれ
S
このほしわなにおもとめて
ふゆになったの
すみきったままのあのひお
こーらしてくれ
かたまりかけた みずおぶうつで
ふみしめながら
うわべでもいい しろくそまれと
ねがっている
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